氷見市議会 > 2013-06-14 >
平成25年 6月定例会−06月14日-03号

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  1. 氷見市議会 2013-06-14
    平成25年 6月定例会−06月14日-03号


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    平成25年 6月定例会−06月14日-03号平成25年 6月定例会         平成25年6月  氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────               平成25年6月14日(金曜日)         ─────────────────────────                 議事日程 (第3号)  第1 市政一般に対する質問並びに議案第38号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第59号まで、平成25年度氷見市一般会計補正予算(第1号)ほか20件並びに報告第3号から報告第13号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか10件(一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                 本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第38号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第59号まで、平成25年度氷見市一般会計補正予算(第1号)ほか20件並びに報告第3号から報告第13号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか10件(一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(18人)     1番  小清水 勝 則 君      2番  阿字野 忠 吉 君     3番  積 良   岳 君      4番  萩 山 峰 人 君     5番  秋 田 健 一 君      6番  茶 山 秀 雄 君     7番  荻 野 信 悟 君      8番  坂 田 恒 男 君     9番  大 門 茂 男 君     10番  谷 口 貞 夫 君    11番  酒 井 康 也 君     12番  古 門 澄 正 君
       13番  澤 田   勇 君     14番  嶋 田   茂 君    15番  島   久 雄 君     16番  久 保 健 三 君    17番  椿 原 俊 夫 君     18番  地 家 太 一 君   欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   棚 瀬 佳 明 君   企画振興部長高 橋 正 明 君    総務部長  濱 井 博 文 君   市民部長  宮 本 秀 夫 君    建設農林部長定 塚 信 敏 君   防災・危機管理監           能越自動車道対策室長         池 田 士壽男 君          福 嶋 雅 範 君   財務課長  桶 元 勝 範 君    会計課長  尾 矢 英 一 君    教育委員会   委員長   橋 本 昭 雄 君    教育長   前 辻 秋 男 君   教育次長  林   克 己 君    教育次長  加 野 陽 子 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  草 山 利 彦 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君         ─────────────────────────  午前10時01分 開議 ○議長(島久雄君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第38号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第59号まで並びに報告第3号から報告第13号まで ○議長(島久雄君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第38号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第59号まで、平成25年度氷見市一般会計補正予算(第1号)ほか20件並びに報告第3号から報告第13号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか10件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問(続き) ○議長(島久雄君) 市政一般に対する質問を継続します。  通告がありますので、順次発言を許します。  1番 小清水勝則君。  〔1番 小清水勝則君 登壇〕 ◆1番(小清水勝則君) おはようございます。政友会の小清水です。政友会の一員として、市政全般について質問をさせていただきます。  冒頭に当たり、本川市長には、4月の市長選において皆様の支持を得られ見事当選されたことに対し、まずはお祝いを申し上げます。  さて、本川市長には、氷見市が依然として厳しい財政環境の中で氷見市のさらなる発展を目指し、市政運営の重責を担われることとなりました。  そこで、本川市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。  これまでの氷見市は、財政状況の厳しい中、堂故前市長を先頭に、身を切るような行財政改革を断行しながらも官民が一体のまちづくりを進め、「オール氷見」で他市もうらやむ元気な氷見市をつくってきました。しかし、今多くの市民から「氷見がどうなるのか心配だ」という不安の声が聞こえております。  新しくスタートした本川市政は一体どの方向へかじを切るのか。私は何よりも、これまで市民と行政がともにつくり上げてきた「オール氷見」の協働スタイルの再建が急務だと感じております。  本川市長も十分御存じのとおり、行政の力だけでは明るい氷見の未来をつくっていくことはできません。市民の心からの賛同と協力が必要なのであります。  私の身近なところから例を挙げれば、これまで行ってきた氷見絆国際映画祭やひみまつりといった氷見を代表するイベントも、氷見を盛り上げるためにと、つらい思いを我慢し支えてきた多くの市民や団体の意欲が急激に縮み、継続することが難しくなってきています。  本川市長の爽やかなパフォーマンスを見るたびに、傷口に塩を塗られる思いの市民も多くいることを頭の片隅に置いていただきたいものと思います。  就任後、「不審な文書が飛び交うような品のない戦いにはならなかった」とのコメントを新聞でお見受けしました。恐らく、「氷見は一つにならなければいけない」というメッセージを込めてコメントされたのだと思います。しかし、市民は選挙の折に出された誹謗中傷に満ちた文書の存在を知っています。私の自宅にも、「勝手連」と名乗る某不動産業者からの封筒が届きました。  本川市長自身も、余川で開かれた市民集会において「怪文書を流すようなことはやめていただきたい」との市民の声に対し、その文書の存在を認めておられたのを覚えています。  文書だけではなく、演説会などの会場でも根拠のない誹謗中傷を得意としている方もおられました。  この場で選挙のことをとやかく言うつもりはありません。ただ、誹謗中傷を受けながら耐え忍び、そのときの憤慨とやりきれない思いを拭い切れない市民がいるんです。  対立候補では飽き足らず、厳しい行財政環境の中で、氷見市政発展の功労者と言うべき堂故前市長やその御家族、氷見市政や番屋街へ単なる邪推で事実無根の誹謗中傷が本当のことのように伝わり、残念なことにそれを信じている市民がたくさんいます。  市長は「ノーサイドで」と言われました。ルールに沿ったクリーンな選挙であれば、その市長の一言でノーサイドとすることも簡単でしょう。しかし、残念ながら現実はそうではなかった。これまで市政を盛り上げようと協力してきた民間の方々に、「どうすれば本川市政を今までどおり盛り上げるつもりになれるのか」と聞いてきました。「氷見が好きやし、盛り上げていきたいと思っとる。でも、選挙中ずっと氷見市政の非難をしておったのと、きわめつけにあの怪文書や。あれさえなかったら応援できとるがにな」、そういう声が大半でした。  本川市長、爽やかに理想論を述べられるのも結構ですが、本当に氷見市が一体となった市政を望まれるのであれば、まずは選挙中の、いわゆる怪文書の中身について市長のお考えを明らかにされることから始められてはいかがでしょうか。そして、根も葉もない誹謗中傷であると思っておられるならば、たとえ一支援者の行ったことであってもこの場で謝罪されるべきかと私は思います。いかがでしょうか。本川市長の考えをお聞きいたします。  次に、市政運営のあり方についてお聞きします。  重ねて言うようではありますが、市長は「選挙が終わった後はノーサイド」と発言されながら、言葉だけが空回りし、自分から歩み寄ろうという姿が少しも感じられません。前市長から、議会前には、これから進めようとしている政策について議会への丁寧な説明がありました。「こんな思いで、こうなるために、今この政策が必要なんです。皆様にぜひ御賛同いただきたい」、情熱と誠意が感じられるものでありました。だからこそ、厳しいやりとりの中でも行政と議会に共通の認識も生まれ、スムーズな市政運営が図られてきたのであります。  本川市長は初めてのことで戸惑いもあるかと存じますが、氷見市議会議員は市民の代表です。市議会では、私たち18名を全氷見市民だと思って熱い情熱をぶつけてください。私たち政友会も市民の代弁者、代表として対応し、新市長の熱意と誠意を感じることができれば、市民にそれを伝え、活気ある氷見をともにつくっていきたいと考えております。  先日の質問にもありましたが、政友会は大きな決断をしました。私たちはこれからの氷見市のこと、ともに戦った市民のことを思い、一つのけじめはつけるべきであり、また市長がかわったのだから市議会も新体制で挑むほうが市のためになるとの思いで役職の総辞職という形をとることにいたしました。私はこの政友会の行動を誇りに思います。  役職総辞職は政友会にとって有利になることなど何一つありません。報道で皆さんに伝わったことで大変厳しい言葉もいただきました。一般的に地方自治体は二元代表制、市長も私らも別々の選挙で選ばれており、別の選挙の代表同士なので辞任する必要はありません。新市長と対立姿勢を持ったまま進むという選択肢もありました。しかし、あえてそれをせず、今後は是々非々で臨んでいくべきと考えております。 「ノーサイド」、言葉だけではなく具体的に我々政友会ともその姿勢を見せてください。氷見の未来をつくるリーダーに選ばれたのは誰ですか。5年後、10年後の氷見市の発展を思うと、今すぐにでも市を挙げて一致団結することが何よりも肝心だと確信しております。「和をもって尊しとす、語り合おう氷見」です。  市長はこれからの市政運営について、「オール氷見」の体制づくりについて、どう具体的に行動しようと考えておられるのか、お考えをお聞きします。  次に、民間活力の導入について。  堂故前市長は苦しい台所事情をよく理解し、大胆に民間活力を導入して、金沢医科大学市民病院、ひみ番屋街、総湯、あいやまガーデン、セイズ・ファーム、誉一山荘オーベルジュ・ドゥ・ミクニなどの施設をオープンさせてきました。このことはほかの自治体もうらやむところであります。  厳しい財政状況の中で氷見が元気だったのは、行政と民間がしっかりとパートナーシップをとっていたからなのです。頑張る人が報われる、やりがいがある氷見をつくりましょう。お互い感謝し合えるパートナーシップが必要です。民間活力をどのように導入し氷見市の活性化に結びつけるのか、そのビジョンをお持ちであれば市長のお考えをお聞きしたいと思います。  続いて、中山間地について。  市長の3つの基本方針は町部のことばかりで、中山間地域への市長の具体的なビジョンが見えません。氷見市は、海岸部を除けばほとんどの集落が中山間地に位置しており、少子高齢化が進む中、住人の一人ひとりが互いに支え合いながら地元に愛着を持ち、誇りを持って住んでいます。  氷見市の山間地はまだまだ社会資本整備が遅れており、不便を感じながらも山を守り暮らしているのです。海の幸は、山間部の環境保全によってのミネラル豊富な山水によって育まれます。  最近では、山に植えてある木はお金になりません。企業が利益を出すほどの流通はできないが、民間の流通をつくり山林の間伐材を買い取ろうという「木の駅」、知っていますか。軽トラ1台で日当程度にはなるらしく、支払いが現金より市内商店で使える金券のほうが交換率がよいようであります。  私の地元余川でも、セイズ・ファームやあいやまガーデンにお客さんがたくさん来ておられ、五柱社の大杉や「富山さくらの名所70選」の古寺の桜などの名所へ寄ってもらえるよう、林道から余川へおりる道の整備を村民でやろうと準備をしております。商店街の人たちだけではなく、中山間地のそんなやる気のある市民ともしっかりと向き合い、地域の人がどんなことをしたいのかを聞き、パートナーシップを組んで応援していくべきだと私は思います。  市長は、中山間地域に対してどのように支援し活力を生み出そうと考えているのかお尋ねします。  次に、原子力防災について質問いたします。  市長は、北陸電力の社員講習のメーン講師として前々から携わっていると言っておられましたが、市としては北陸電力とのこれからの関係をどのようにされるのか、また志賀原発の再稼働に対してはどのようなスタンスをとっていかれるのか、これは池田防災・危機管理監にお聞きします。  続きまして、本川市政、第1の基本方針「誰もが語り合える市政」について質問いたします。  まずは、コンサルなどへの委託業務について。  今回の補正予算を見ると、新市庁舎デザイン検討事業1,012万円、漁業交流施設マネジメント検討事業1,330万円と、コンサル委託料ワークショップ、研修などで6月補正のみで約3,300万円上がってきております。  6月8日のワークショップも拝見いたしました。幅広い自由闊達な意見が出ており、参加した職員60名も生き生きとしておりましたが、なぜ半日程度のグループディスカッションで90万円もの予算がかかるのか。4回で300万円の予算が必要とのことですが、補正予算に上がっている額は1,012万円。残りはどこに使われるのか、この会議の費用対効果、目的は何なのか。  地家議員も質問しておられ答弁を聞きしましたが、市民目線で見るとどうしても疑問です。業者の選定方法も市長独断の特命随契なのでしょうか。  私が指摘した市単費の7つの事業、約3,300万円の内訳明細について、市民にわかるように濱井総務部長、もう一度説明をお願いします。  続いて、職員とのかかわり方についてですが、私は、氷見市の職員は少数精鋭でチームワークもよく、とても機動力のある行政組織だと思っております。行政改革によるスリム化がなされ、他市と比べても一人ひとりの仕事量は多いのではないかと思って見ております。  新体制になって、市長直轄の職員の公募をしたりボランティア職員を募ったり、本川カラーが顕著に感じられます。  そこで質問いたします。  各課には担当の業務以外の仕事をできる余裕があるようには思えないのでありますが、公募による引き抜きやオーバーワークになるようなボランティアは通常業務に影響を与えてはいないのでしょうか。また、市長直轄の職員は通常は行政の幹部ですよね。個人的政策秘書であれば個人で雇っていただきたいと思います。  新採用の職員が毎朝庁舎玄関を掃除しており、最近は本川市長宅の近辺まで掃除をしていると聞いておりますが、あれは自発的なボランティアでやっているのでしょうか。清掃を仕事として雇われている方々もいますし、ボランティアであった場合、掃除中の事故やけがは何の保証もない自己責任ですよね。  最近、職員の意識改革や資質向上といった美名と将来の出世というニンジンをぶら下げた、研修なのか職務命令なのかわからないやり方が横行しているようですが、行政機関として労働基準法を率先して守らなければいけないのではないでしょうか。  市長が担当部課長を飛び越えて職員に命令を下すなんてことはないと思いますが、組織内の指揮命令系統が崩れるようなことはしないでいただきたい。職員の皆さんには、まずは担当業務を自信と誇りを持ってしっかりと行っていただきたいと思いますが、職員とのかかわり方について濱井総務部長、答弁をお願いします。  続きまして、予算執行のあり方について。  これもきのうの地家議員の質問にありましたが、まだ議決されていない事業が予算執行されることは本来あり得るのでしょうか。氷見市民の代表である市議会の信託を受けずに事業が開始される、どういうことですか。  議会に何の説明もなく予算の目的外使用が行われている。過去の判例でも議会軽視の予算流用は違法となっています。場合によっては損害賠償請求として訴えられます。議会を軽視し市民感情を無視した独裁政治を行っていると、信頼関係が薄くなり監視の目が強くなります。どうお考えか、濱井総務部長に改めてお聞きいたします。  まちづくり構想についての中心市街地の展望についてお聞きしたいと思います。  市長の話を聞いておりますと、専門家の支援を受けるとか、プロのノウハウを積極的に取り入れるだとか、市長本人のビジョンが見えません。中心商店街は全長2キロと長く、空き店舗も少なくありません。どう活性化されるのか。  本川市長がつくった藤子Aワールドまつりも、毎年すばらしいにぎわいを見せております。もし私なら、北の商店街は藤子キャラクターの活用を強化し観光エリアとして楽しんでいただく。南の商店街は文化の薫るまち、ターゲットは観光客ではなく市民が集うまちづくりをいたします。南の商店は骨とう品店、お茶の道具屋さん、欄間、ふすま屋さん、ろうそく、CD、麩、金物、工具などの各種専門店が並び、ショッピングモールでは買えない独特の商品が売られております。  ここに民間企業の投資価値のあるエリアをつくるには、まずは駐車場。歩いてみると、民間月決め駐車場がよい間隔であります。これを日中借り上げ無料駐車場にしましょう。そしてトイレ。約200メーター置きに、店舗に入らなくても外から入れるトイレを設置し、そして空き店舗には氷見の伝統工芸品の体験できる作業場などを設置する。そして、その間にスターバックスコーヒーやミスタードーナツなどのチェーン店を2、3店舗設置します。前面は店舗として活用、住人が商売しない場合は貸し店舗として貸し出してもらい、商店の集合体としての形を取り戻し、前に向かって商品が押し出るような活気ある商店街にする。月に何回かのイベントを開催し、さらなるにぎわいをつくり上げる。アーケード街は屋根もあり、高齢者の住宅としても魅力的なので、前面店舗横に通路をつくる改装費を補助、住みよいコンパクトシティー構想にも向かうことになります。  そして、氷見最高の集客を誇る番屋街からまんがの引力によって中の橋まで歩いた観光客は、奥に見えるチェーン店の看板と市民の人通りに誘導され、南の商店街に向き歩き始めます。駅前からもイベントや歩くまち観光案内を進め、秘境終着駅として新幹線開通に備えます。滞在時間が長くなったことによって宿泊客が増え、観光の通過点ではなく観光の目的地になる。こんなイメージをたたき台として、地域住民または地域の商店、中小企業の経営者や技術者と協議し、必要とあらば外部の専門家を選定し招くといった計画を聞くことができれば、市民への説明や協力を仰ぐことができます。  まちづくり構想中心商店街の展望についてどのような計画をお持ちでしょうか、高橋企画振興部長に答弁願います。  市民の期待は、何の責任もとらない高額評論家を呼んでよい会議ができる市政ではなく、市民の声が本当に市政に響く住みよい氷見市をつくることです。  老婆心ではありますが、市長がかわられ、組織としての理念や方向性、手法が変わる大変な節目であります。困惑もあるとは思いますか、市政を担う職員の皆さんには、誇りを持って市長を信じ支えられ、間違った行政執行をさせない、強く健全な氷見市政を堅持していただくようお願いし、私の質問を終わります。 ○議長(島久雄君) 初めに、市長の政治姿勢について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 皆様、おはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。自由闊達な議論を通じて、市政の論点あるいは争点が明らかになる。きょうの一般質問もしっかりとお答えをしていきたいと思っております。  まず、朝一番、小清水議員、青年らしい本音を交えた、そして思いの丈を語っていただいた御質問をありがとうございました。
     ただ1点、事実を歪曲して御自身の主観で加工されて、それをこういうケーブルテレビやマスコミの皆さんが注目をされる聖なる議場の場において、いたずらに情報を流布するという姿勢についてはいただけないところがあります。  ここについては私の説明のやり方が不十分だということなのかもしれませんので、この議場での討論を通じて、そのことをしっかりと市民の皆さんやマスコミの皆さんに御判断をいただきたいと思っております。この後の10分間の自由討議でも大いに御質問ください。そして大いにお答えをしたいと考えております。  また、冒頭にございました選挙戦期間中におきます怪文書の存在について、これは事実として怪文書ととられるような1枚の紙が何回か発刊されたということについてはお認めをいたします。  私も、御支援をいただいている支援者の方の一人でありましたので、ただ、どちらを応援されるか、今回は2つに1つの選択肢の中で、たまたま私を応援してくださった方がよかれと思って言葉の強い文章を出された、このことについては認識をしております。また、そのことにおいて、市民の方々に当方の陣営にもあるいは先方の陣営にも不愉快な思いをさせた。氷見市民として品位を欠いたことであるということの御指摘だと思いますので、このことにつきましては、選挙を通じてそういう氷見市民全体の方々の気持ちが少し寂しくなった。爽やかな情報が全県に出なかった。このことについて残念な結果というふうに受けとめております。  さて、御質問の市長の政治姿勢についてのうち、まずは選挙戦の影響と「オール氷見」の実現についてという項目についてお答えをいたします。  昨年、氷見市制60周年の節目の年を経て、これから市政百年の大計の岐路に立つとき、私は今こそ、市民のための政治、市民のための行政、市民のための議会、その原点に立ち返って、全市を挙げて一致団結することが当然のことだと考えている一人であります。  厳しい中にも、選挙期間中からたびあるごとに「選挙が終わればノーサイド」と申し上げてきたところでありまして、私自身にはみじんたりとも、一切のしこりもございません。私の辞書には「しこり」という言葉そのものが存在していないのであります。 「幸福は自分自身の心が決める」という言葉があります。選挙後の同じ事象を捉えて「しこり」という言葉が出るか出ないかは、その人の心の様子、人間の豊かさ、心のみずみずしさの違いなのではないでしょうか。  ただ、おっしゃったとおり、理想論をぶちまけるより、そこに痛みを感じている人がいる、そのことへのフォローをしてほしい、この言葉をしっかりと受けとめて、私も寄り添えるところは寄り添う、大いに胸を開いて語れるところは語り合う、この姿勢で今後歩んでまいりたいと思います。いい御指摘を本当にありがとうございます。  小清水議員、どうぞ御安心ください。そして、この会場にいらっしゃる議員の皆様あるいは傍聴の市民の皆様、どんなことでも、どんな話でも、今までと変わらず、選挙前のあの時計の針のそのときの気持ちそのままに何でもおっしゃってくださいませ。腹を割った語り合いから、小清水さん、どうぞ厚い友情をこれからも育んでいってください。よろしくお願いいたします。  私が今、市長という大役をお与えいただき日々考え続けておりますのは、ただ1点、「市民のための政治、氷見の未来」、そのことだけでございます。  今後は、市政の現状と課題について、党派を超えて、立場を超えて、どなたでも胸襟を開き、あらゆる論点、話題についても私らしく率直に話し合うことにより、市政発展や将来世代に誇れる氷見をつくり上げていくという姿勢でございます。  ふるさとを思う願いをあらゆる方々とともにしてまいりましょう。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  ここに声高らかに「ノーサイド」を宣言いたします。  続きまして、「オール氷見」として連携していくための手法ということでありますが、先ほど申し上げましたとおり、言葉尻を捉えて事実確認のないうわさを流布したり、いたずらに矮小化された議論を仕掛けたり、感情論に陥ることなく、ただ1点お互いの仕事を適正に評価をし、目的のみならず、目標や手法についてまでもお互いの違いをともに理解に努める姿勢に立つことが何より大切なことではないでしょうか。  氷見をよくしたいという大きな目的は同じです。しかし、その目的に向かう道のりが違うだけなのです。イベントを先に仕掛けるか、先にイベントのマーケティングを行うか、イベントのやり方を検討するか。その上でイベントに入って、イベントが終わった後、反省会を開いて、次のよりよいイベントの仮説を立てて、そしてまた調査をしていく。いわゆる企業で言うところのPDCA(プラン・ドゥー・チェック・アクション)を回していきたい。これが都市経営者として私がこの氷見市政にもたらしたいやり方なんです。このようにお話を申し上げて立候補いたしました。  違いを理解しながら進んでいく。その上でお互いの成長を望み合うようなかかわり方をしていくことが強いチーム、すなわち「オール氷見」の意味するところだと信じております。  今回の御指摘のありました掃除につきましても、職員が自発的にやっております。最初は市庁舎の周りを掃除しておりました。そのうち、毎日の工夫改善のミーティングをする中で、光禅寺までエリアが広がったという話は聞いておりました。きょう小清水さんに教えていただいて、商店街の中の橋まで掃除が及んだ、これは非常にありがたいことです。毎回毎回形式にとらわれて、同じ場所にとどまり同じことをしているのではなく、毎日プラン・ドゥー・チェック・アクションを回して進化、発展をしていく、それが本川市政のやり方です。  そして、自分の担当部署を超えて、少ない職員ながら周りの仲間にまで気を使い、手があけばそこを手伝っていく。対話の中に参加をして新しい創造を生み出していく。それが氷見市政のやり方です。しっかりと職員とかかわって業務の中をごらんいただきたい、このようにお願いを申し上げる次第でございます。  市民の方々はしっかりと見ていらっしゃいます。いい仕事、すばらしい未来、大局に立って爽やかな氷見を発信してまいりましょう。  次に、民間活力の導入、イベント支援についてお答えをいたします。  市内には、氷見を元気にしようと多くのボランティア団体、NPOが活動されております。けさの新聞にも、あきました氷見フィッシャーマンズワーフの前で、小清水さんたちが中心に昨年行ってこられました「出会いの場の婚活イベントをしていきましょう」、こういう爽やかな記事が載っていてありがたいなと思って拝見をしていたところです。  民間みずからが主体となり、こうして企画して行うイベントなどの活動は、特定のテーマに対する自発性をベースとするものであり、今回は若い世代の方々が「婚活」というテーマに特化をして自発的に行ってくださった事業ということではまことに結構なことでございます。  ただ、これが市政全体の大きな課題というふうに捉えていただいて公金を出動するには、やはりそれなりの御支持、御支援が必要になってきます。あるいは民間企業のように、利潤追求をベースとして行う企業の営みや、今ほど申し上げた公共性を第一とする行政とは異なる役割を担うと認識をしております。  これらの活動がより広く公共の一翼を担うものへと進化、発展し、社会課題の解決やコミュニティーの支え合いにつながるなど、市が考えるまちづくり戦略の中に明確に位置づけられるような場合には活動を積極的に支援してまいりたい、このように考えております。  なお、今期も継続して行います、提案の中にございます青年会議所、商工会議所青年部、若手市職員約十数名ずつが、ともに語り合い、行政の情報を御理解いただき、あるいは青年会議所や商工会議所の特徴を生かしながら、青年会議所や商工会議所の青年部の皆さんには、こうしたコミュニティビジネスに40歳を超えた後取り組んでいただけるような全国の動きや市の情報をどんどんお出しをする「ぶり起こし会議」という会議体を昨年から行っております。  こういう中で、本当に実のあるパートナーシップ、本当に民間の皆さんが氷見市の公共の一翼をコミュニティビジネスという分脈の中で課題解決を果たしつつ、永続的な企業というスタイルで担っていこうという動きが生まれてくるものと信じております。こうした動きをもって、今後も堂故市政同様、民間活力を生かした地域づくりが進むというふうに御理解をいただければと思います。  また、このほかのNPOの方々にどのように参加をしていっていただくか。今後の市庁舎デザインワークショップでありましたり、きのうも御質問にありました庁舎の跡地利用活用協議会等にも常に市民参加の門戸を開いておりますので、そうした中でプロセスのデザイン、今ほど言いましたプロジェクトを進めていくためのプラン・ドゥー・チェック・アクション、計画を立て、実際にやってみて、確認をとって次の事業に移していくという手法については勉強できる。そして、公共の一員になっていけるという能力がつくはずですので、大いに御参加をいただきたいと思っております。  以上でございます。  続きまして、中山間地支援につきましてお答えをいたします。  市内の中山間地におきましては、高齢化率が50%を超えております。既に地域活動に支障が出ている地域があるなど、多くの地域で活力が低下している傾向が見られるのは事実でございます。  このため、各地域での地域づくり協議会の設立を支援して、市の担当職員を窓口にしながら、住民と行政との協働の取り組みを促進し、地域の元気づくりに取り組んでまいります。  ここも、単に地域づくり協議会をつくるだけではなく、今ほどお話を申し上げましたようなプロセスのつくり方について、今回の市民参加ワークショップで学んだ職員がやがて地域づくり担当職員となってその地域に入り込み、いつかは市から渡されるであろう一部のきっかけの公金をベースに自立した地域づくりをつくっていきたい、これが選挙期間中から私がお話を申し上げておりました地方分権から地域内分権の流れであり、そこの活動に魂を入れるためのソフト事業、すなわち、公金を配るだけではなくて、ソフトをしっかりと携えた地域担当職員がそこに加わることによって自立した地域、コミュニティビジネスを育てていくという一連のストーリーでございます。  まずは、各地域により抱えておられる課題が異なりますことから、今後、早いうちに市内21地区においてまちづくりふれあいトークを開催することとしており、地域の皆様から率直な御意見を伺い施策に反映してまいります。  また、御指摘がありましたまちなか事業に傾倒していないということですが、こういう誤ったことは公の場でおっしゃっていただきたくはない。どうぞ御心配なさらないでください。  昨日も、木の駅のプロジェクトをしていらっしゃるNPOの方がいらっしゃいました。そして、「森の番屋事業」という新しい事業について、環境省の流れをくみながら氷見で仕掛けていきたい、こういうお話にもしっかりと対話の時間をとっております。  あるいは私自身も、私事ながら定置網の組合の理事をしておりました。あるいは幾つか里山にも山を持っておりまして、山に実際に足を運ぶことがあります。  里山が深い。だけれども里山は近い。そして漁業と平野と近い。これは間違いなく氷見の大きな特徴であります。こうした地形的な優位性を生かしながら「オール氷見」の地域づくりを継続して進めていきますので、こちらもどうぞ御安心をいただきたいと思っております。  また、今年度の議案提出の中に、問題となっております竹やぶがどんどん広がっていく状況や、あるいはイノシシがどんどん広がっていく状況について、それぞれ25万円ずつではありますが、将来の専門的な部署を立ち上げるための調査費用をつけております。  既に職員が、予算がなくてもできること、先進的な市町村の事例を研究する中で、イノシシを捕獲した後のプロセスについて、想像を超える精力的な取り組みをしている市町村がありました。あるいは竹やぶの方法についても、富山県内に本も出していらっしゃるような見識者の方がいらっしゃいました。こういうふうな報告を上げてきております。  いささか話が長くなりましたが、議会の場を通じて、こうしたお互いの仕事のやり方ややっていることが見えてくる、論点、争点がわかる本日も活発な議会になることを予感しております。  いい御質問をいただきまして本当にありがとうございました。  以上といたします。 ○議長(島久雄君) 次に、原子力防災について、北陸電力との関係について答弁を求めます。  池田防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 池田士壽男君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 小清水議員の原子力防災についての御質問にお答えいたします。  北陸電力との安全協定の締結に向けました取り組みにつきましては、立地自治体と同等の安全が確保されるよう、富山県とともにこれまで3回の安全協定に係る実務者協議を進めてまいりました。  第3回目の協議の場では、県と市から北陸電力に対しまして、立地県と同様、1つには計画案に対する事前了解、2つには立入調査、3つには同意権と言われる適切な措置の要求の3点について申し入れを行っております。  現在は、志賀原子力発電所敷地内の破砕帯の追加調査問題によりまして、交渉は一時中断しております。この破砕帯問題は施設設置の基本にかかわる問題でございますので、中断はやむを得ないと考えております。  3回目の交渉からは約1年間経過することになりますが、立地県と同様の安全協定の締結を求める方針に全く変わるところはございません。  交渉再開の時期は現在未定ではございますが、再開となれば、市民の安全・安心の確保のため、これまで同様、毅然とした態度で臨んでいく所存でございます。 ○議長(島久雄君) 次に、誰もが語り合える市政について及び予算執行のあり方について答弁を求めます。  濱井総務部長。  〔総務部長 濱井博文君 登壇〕 ◎総務部長(濱井博文君) 小清水議員の誰もが語り合える市政についての御質問のうち、まずコンサル等への委託業務についてお答えいたします。  今回の補正予算では、まちづくりに実績のあるコンサルタントや著名な講師の招聘などに所要の予算を計上いたしております。  その内訳でございますけれども、まず新市庁舎デザイン検討事業にあっては、新市庁舎整備に多くの市民の方から意見をいただき、また職員が利用しやすい職場とする。そういったことからワークショップを開催するものでございまして、中身を申し上げますと、まず新市庁舎デザインワークショップ委託料ということで290万円、約300万円でございます。これについては6月6日から9日に市に入っていただきまして、事前に研修した後、8日にワークショップを開いております。そういったものを含め、残り3回分も含めまして約300万円でございます。またそのほか、地域協働スペース整備プラン委託料ということで、地域協働スペースについてのデザイン関係の検討、その関係で160万円ほどございます。そのほかに、ワークショップ支援設計委託ということで530万円ほどのお金がございます。  そういったものを含めまして、新市庁舎デザイン検討事業費におきましては1,012万4,000円を計上いたしております。  また、2番目といたしまして、人材育成事業費であります。  これは、住民参加を進めていく上で必要な職員の資質向上、そういったことを考えての研修ということでの予算計上でありまして、1つにはファシリテーション・アンド・コーチング研修、コーチング研修の上級編ということで、また先進地事例の講師謝礼ということで、総額といたしまして148万6,000円を計上いたしております。  次に、活性化構想策定事業費ということで500万円を計上しています。これは、市の活性化を図るための各種施策の立案に機動的に対応できるよう、手持ち的な予算というものでございます。これまで一定額ということで300万円を計上したこともございました。そういったものについて今回500万円を計上したものでございます。具体的には、アドバイザー謝礼であったりで170万円ほど、また調査委託料で250万円ほど、その他事務費関係でございます。  4番目には、市庁舎跡地利活用検討事業費、これは55万2,000円でございます。これは、住民参加によるまちづくりの進め方等について、専門家を招いて先進事例等の勉強会を行うというものでございまして、その講師派遣の委託料がこのことでございます。  次に、5つ目といたしまして氷見まちづくり塾開催事業費でございます。これが64万5,000円でございます。これは継続事業でやっている部分がございますけれども、青年会議所や商工会議所青年部、市若手職員の参加による「ぶり起こし会議」を開催し、まちづくりのリーダーとなる人材の育成を進めるということで、講師謝金、旅費等がほとんどでございます。  次、6番目として、協働のまちづくり推進事業費で188万7,000円を見ております。これは、地域づくり協議会の組織化及び計画づくりに対する支援なり地域担当職員の研修等々での予算化でございます。  最後、7番目でございますけれども、漁業交流施設マネジメント検討事業ということで1,330万5,000円を計上しております。これはいわゆる海鮮館でございますけれども、将来の施設維持管理に係るトータルコストの軽減を図るために、経営の専門家に委託しまして、マーケティング調査を踏まえた経営戦略、事業戦略を構築、またソフトコンテンツづくりを行うというものでございまして、マーケティング調査委託としては315万円、経営コンサルティング委託としては945万円、その他ワークショップの経費等々でございます。これが内訳でございます。  その目的でございますけれども、1つには、さまざまな場面で市民参加を促し、市民の英知とパワーを引き出すこと。2つには、徹底したリサーチなどにより、市民をはじめ多くの人に支持される施設づくりを推進すること。3つには、職員のファシリテーターとしての能力を開発し、市民との協働のまちづくりを確かなものとすることなどであります 行政では、ややもするとハードをつくることに主眼を置いてきたのでありますが、本川市政のもとでは、ハードを有効活用するためのソフト事業へ効果的に投資する、そういったことを都市経営の柱の一つに据えております。  そのため、今回の補正予算では、中長期的な視点に立ち、多彩なソフト戦略による施設経営や理想的な住民参加のあり方などのノウハウを各分野の第一線で活躍する専門家から直接吸収し、全国に先駆けた地域づくりの「氷見モデル」、そういったものを目指していくことにしております。  今後は、これらの予算を有効に活用することはもとより、事業を着実に推進することによりまして成果を上げてまいりたいというふうに考えておりますので、議員におかれましては格別の御理解をいただきますようお願い申し上げます。  次に、職員のかかわり方についての御質問にお答えをいたします。  本市が全国に先駆けた地域づくりの「氷見モデル」を目指していくためには、行政としてさまざまな検討や模索を行いながら、それにふさわしい行政の質を高めていかなければならないと考えております。  そうした中で、一番大切なのは職員の職務や自己成長への意欲でありまして、職員として高い目標に向かって能力を高めることであります。新市長のもと、現在、民間企業の経営手法を積極的に行政内に取り入れながら、職員の意識改革と成長の機会を積極的に提供いたしております。  いろいろな取り組みが現在なされておりますが、職員は新しい方向性をしっかり理解して対応していかなければならない、そういうふうに思っております。  議員御発言のまちづくりプロジェクトの連絡調整等に従事する職員募集の件でございますけれども、その職員の主な業務としては、プロジェクトのスケジュール調整管理、企業などと市との調整、また議事録作成などであります。市長直轄ということになるんですけれども、同スタッフといたしまして大変やりがいのある仕事であり、職員の意欲を高め、その職員の成長の機会をも提供するものであります。  一方、この公募によりまして職員が企画政策課に配属されることになるかと思うんですけれども、各課における時期的な業務量などを考慮しまして、業務に支障がないよう適切に人員配置をしたいと思っております。  また、市長のほうからもちょっと発言があったわけでございますが、新規採用職員による朝の清掃の関係でございます。これらの新規採用職員の自発的なボランティア活動であります。現実に幾つかの民間企業─氷見市内もそうなんですけれども─においても従業員による早朝清掃が実施されておりますが、当市では日々さまざまな工夫、改善を加えながら政策立案のヒントを得たり、何よりも地域や職員とのコミュニケーションが図れたりと、積極的に取り組んでくれているというふうに思っております。  新市庁舎に移るに当たりまして、よりよい企業文化なり風土、そういったものをつくってくれる動きと大変頼もしく思っているところであります。  次に、予算執行のあり方について申し上げます。  予算の執行に当たりましては、予定していた事務事業の範囲内にとどめる、そういったことを原則としまして、最少の経費で最大の効果が得られるよう日ごろから心がけているところであります。  今回、新市庁舎デザインワークショップなどについて予算の流用で対応しておりますが、新市庁舎や漁業交流館などの建設については、その検討結果をできるだけ早期に設計に反映し、工事に取りかかるためのやむを得ない措置でありまして、御理解をお願いいたします。  ただ、本市の重要なプロジェクトとはいえ、予算の例外的な執行に当たりますので、今後とも事前に議会に相談するなど、適切に対応してまいりたいというふうに考えております。  なお、流用で対応した額の関係でございますが、3名の講師による新市庁舎デザインワークショップ運営業務委託の1回分の経費や、市民参加のプログラムを学ぶためのファシリテーター養成職員研修3日間分、またゴールデンウイーク中の現地視察並びに事前研修、その他、協働をコーディネートする研修を兼ねた打ち合わせのための旅費など、合わせまして約140万円でございます。これらを流用で対応させていただいているものでございます。  以上でございます。 ○議長(島久雄君) 次に、中心市街地の展望について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 小清水議員の中心市街地の展望についての御質問にお答えをいたしたいと思います。  現行の都市再生整備計画では、中心市街地、特に南側でございますが、これらの商店街活性化を図るということで、駅前広場、そして南側商店街にまんがキャラクターのモニュメントの設置を現在計画いたしているところであります。  商店街の活性化という大変大きな課題ですが、もとより商店街の活性化につきましては、まずは商店街の皆様方がみずからの課題として十分に取り組んでいただく、それが一番大切だと思っております。その上で、それぞれのお店、そして商店街自身がその魅力をアップさせる、そういったことが一番根本となるものだと思っております。  その上で、議員からお答えがありましたが、駐車場とか公衆トイレ、そういったものの整備をはじめとする公的な支援、あるいは計画づくりへの行政のサポート、そういったことが必要になってくるのかなと考えております。  また、先ほど議員から大変多くの御提案もいただいたわけでございますが、それらにつきましても、商店主の皆様の御意見を踏まえました上で、これから関係の皆様とも御相談をさせていただいて、より効果的な、商店街の活性化に向けたものとなりますように、一緒にまた研究をしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 本川市長、再質問に入る前に、きのうからちょっと気になっておったんですが、今も質問に対して、私、人物に対して評価をしていただいておりますが、議員に対してこういうところで評価をするというのは私は適切だとは感じておりません。やめてください。  それでは、再質問に入ります。  話を聞いておりますと、いろんな方面にわたっての市長のイメージが広いということはわかりました。ただ、いろんな話のところに飛びますので、ちょっと話がわかりにくい。端的に答えていただければ、端的にまた頭に入れることができると思います。市民も見やすくなると思いますので、まず第1、一番最初に「しこりは私は持っていない」と言われましたね。市長は勘違いしておられると私は思います。しこりというのは被害があった側にあるものなんです。被害を出した側にはしこりはありません。そういうものです。だから、そういうもののケアに対して、被害を受けた方に対して一言言うことから氷見が一つになることが始められるんじゃないかなと。また、それに私は努めたいと思うんです。氷見が一つになるように本当に願っておるんです。それに対して、今の誹謗中傷の中身、内容について知っておられますか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  文書につきましては手元に選挙施策が届きました。ただ、全てを読んではおりません。さっと目を通した程度です。  以上です。
    ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) すみません。ここ、本当に聞き苦しいことになりますけれども、今この内容について認めておられる会の音声も残っておりますので、しっかりと真実を答えてください。  その中で、市長は誹謗中傷文は大変ひどい文章であったと。今は私のところには出入りされていないと、そういう形で言っておられました。そして、どこまで配布されたということも言っておられましたが、どこまで配布されていたのか御理解いただいていますか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) すみません。本当にそれ、知らないんです。ごめんなさい。  というと何ですが、私は、先ほどから御理解いただいているとおり、常に前向き、明るく、元気に、素直、こうした天然、太陽の日差しを浴びていくことが非常に好きな、マイナスのことよりプラスを考えていこうよ、そんなエネルギーでどんどん突き進んでいこうよという、こういう男でありますので、きちんと選挙スタッフという、役員ですとか、こういう名前のある方じゃありませんでしたので、いろいろと地域から御支援を下さっているということは感じてはおりましたが、それらについては極力深くかかわるようなことはしませんでした。また、極力そういうことにも目を向けたくないし、その時間があればもっと前向きなことを伝えていきたい、これが私の選挙のときからのスタイルでございます。  でも、そのことによって、今回のしこりとおっしゃったこと、痛手をこうむった、心に傷を受けた方がいらっしゃることについては、少しブラインドというか目が届かなかったところがあると思います。この場をおかりしてではありますが、そういう方々に対しておわびを申し上げます。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) ありがとうございます。氷見が一歩進めると思います。  そこで、その被害を受けた堂故前市長に対して一言、また考えがあればお願いします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 堂故市長が被害を受けられたんですね。なるほど。  今回については、参議院選挙と市長選は別物だということを私はずっと訴えてまいりました。ですが、今、市長選挙も一段落つき、次、氷見から代議士が誕生しようとしているという中、堂故前市長にもしも御迷惑をおかけするようなことがあったとすれば、そのことにつきましてもやはり、この選挙戦にかかわった者の一人であり当事者でありますので、心からおわびを申し上げたいと思っております。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) ありがとうございます。  それでは、今から「オール氷見」になるためには、いろいろな人や言葉、異論であったり同意であったり、いろんな形のものをのみ込んでいかなくてはいけない。また、戦ったというか相反した考え方の方ともやっていかなければいけないと思いますが、それをのみ込める度量、覚悟はおありかお聞きします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  当然持ち合わせております。私も、短いとはいえ永田町の国会議員の秘書でございます。清濁のみあわせて人生一色とする、こういうことを十分に経験してきて46歳までたどり着きました。  もう1点、私の考えがあります。それは、今までは、のみ込む、調整する、まとめるという、これが合意形成の手法でした。何となくわかったような気になる。これが今までの日本の、村の社会でのやり方でした。そして、経験の高い人、年次の高い人にそれらの判断を預けていくという方法だったんです。  今私が提唱しておりますファシリテーションというのは、最初はわざと違いを明らかにしていきます。あなたは三角ですね。あなたは四角ですね。あなたは丸なんですね。それぞれが違うんだけれども、どうすればこれら全員が輝くようになっていくのか。ここに時間軸を入れて、では最初は三角の人からやってください、その次にこういう役どころで四角の人が支援しましょう、やがて丸の人がこういうふうに引き継いでいきましょう、これがまとめ方、受け入れ方であります。  そういう意味で、私は人類皆兄弟、話し合えば必ず全てのことが成り立っていく、このように考えている者の一人であります。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 今の質問の中身は、集まってきた方、会議の中の話ではなく市民全体の話です。こちらのほうに近づいてこない人間もいるじゃないですかね。それに対しての呼びかけ、引力のある市長になっていただきたいと思いますが、そういう離れている市民に対してどのような活動をしていかれるのか、お願いします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) もちろん、私のほうからお訪ねをして、ちょっと話の機会をつくっていただけませんかということもあると思います。まずはしっかりと挨拶を交わすこと。挨拶の「挨」は心を開く、挨拶の「拶」は心に迫るです。このフィールドを縦横無尽に駆けめぐるのが大好きな男ですので、私から足をお運びして、そして大いなる議論、心、腹を割った議論をさせていただければと思っております。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) それでは、民間活力の導入について。  公共のレベルまで来たらまた認めて応援するという返答をいただきましたが、公共のレベルに上がるまでが支援が必要なんです。それまでの周りの安全に対しての整備だとかそういうものに対してはちゃんと支援していただけるのか、よろしくお願いします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  私も20年近くNPO活動をずーっとやってきましたので、本当に欲しい支援は何かということはしっかりとわかっているつもりです。やはり公共の支援、それは予算だけではなくて人材の支援だったりもします。ですから、その人材が来たときに、いいコミュニケーションが図れる、お互いにいいノウハウを共有できる、こういう支援は当然していきたいと思っております。  今、直近ではひみまつりが問題に上がっていますね。この中で、もしお願いをしたいことがあるとすれば、やはり毎年毎年、進化、発展をしていく。進化、発展をしていく中で新しい人たちがどんどん入り込んでくるような、そういう閉じた空間ではなくてスタッフがどんどん新陳代謝をするような、そして市民の皆さんに参加者としてだけではなくてスタッフとしても加わっていただけるような運営をしていただければ、公共として、行政として御支援がしやすくなるんじゃないかと思っています。  あとは、大きな地域づくり戦略の流れがあるわけですね。例えばですが、今番屋街に100万人もの人が訪れた。しかしながら、フィッシャーマンズワーフから移動してしまって町なかに人が流れていない。氷見を訪れた観光客の人が物販だけで帰っているかもしれない。それを、里山にある施設であったり、実際の漁港の中であったり、あるいは植物園であったり、獅子舞ミュージアムであったり、ディープ氷見の魅力にも触れていただけるような、こういう誘導をしっかりと考えていますよということがひみまつりの企画の中にもしあったとすれば、もう少し支援しやすくなるというふうに思ったりしています。  そういうお互いのニーズというか、お互いが目指す方向のすり合わせができて初めてできるのはNPO同士のパートナーシップというふうに理解をしております。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 私が12月議会に質問した内容の中で、私の地元余川で頑張っておられるセイズ・ファーム、あそこが不安全だという質問をしたところ、話が前進しておったんですね。その6月補正に上がるという追跡をしておったんですが、どうやら消えておると。これについては、不安全で道をどうにかしなくてはいけないという決定が出たのにもかかわらず、どうしてこの予算執行が急にとまってしまったのか。あそこは本当に氷見のために頑張っているところなので、市としてもしっかりと見てあげてほしいんですが、不安全です。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  完全にストップしたわけではありません。行動する前に調査をしようという指示をしました。今回はそのとある一事業所の、氷見にも大変大きな貢献をしてくださっているパブリックという性質を帯びた事業所には違いないんですが、とある事業所の方だけに肩入れをし過ぎているんじゃないかというふうな声があったのも事実です。  それで、今回は夜間の街灯をつけてほしいという案件でございました。そこの広場を市民広場として使っていくということであれば、公共の投資がありましたので、道路をつけるということについては、今までの市政の中でよかったのではないかと思っていますが、夜間にそこを訪れる人は海が見えないわけです。強いて言うと、夜景を見るというふうな人がいるかもしれませんが、「夜景を見る人がどのくらいいるのかということをしっかりと行政職員は調査をしていますか」という問いかけをしました。そこの今定点観測をして、これだけの人がいらっしゃるから、そこにこれだけの街灯に予算をつけるということについて市民の皆さんの理解が得られるだろう、そのことをきちんと説明責任を果たせるようにしておかないと、ある個人事業者との癒着ではないかというふうな言い方をするわけです。  実は、過去にこの事業所を取り上げて、市の職員がよかれと思って、「広報ひみ」のページを割いて掲載をしたことがあります。このことについて、やはり公平性、公共性ということについての議論が起きたわけですね。ですから、今回は若干慎重に対応をさせていただきました。  以上でございます。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) それでは続けて質問ですが、その場所に対しては市長は行ったことがありますかね。夜景がすごくきれいで星空もきれい。あれはマーケティング調査をしてからという対象ではないと私は思います。今現在いないところにどうやって人を引き込むか、あのきれいさをどうやって引き込むか。あそこは名所になり得るところだと思いますが、その引力をつくるためにと安全の確保のためにやるべきだと思いますが、やれますか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) そこの事業所に対して、夜景を見るために恐らく、今ちょっと調べてもらいますが、何百万円かの投資です。あるいは、そこに至る道について二千何百万円かの投資がある。こういう金額の使い方について、まさしく議会の方々が、本6月の議会で話題に上がったこととして、議会報告会の中で市民の皆さん方にこの件についてどう考えましょうかというふうな議論をしていただくのが、私、開かれた議会のあり方だというふうに考えております。  私もつい先般まで一市民でありましたので、今も市民ですけれど、この公金の使い方には一市民として公平性を欠くんじゃないかというふうにちょっと感じたんですね。ですから、6月にすぐに予算を執行するということになりませんでした。  私どもは市民の方々からお預かりした予算の執行責任者であります。十分に調べて、十分にその公平性、公共性ということを、諮るべきことは諮る。市民の皆さんの感覚を聞きながらやっていくということだろうと思います。今回はフットライト28基で705万1,000円の予算が上がってきておりましたが、これは6月をあせらずに、9月ないし12月までしっかりとした調査分析をさせていただきたいということで、今回は一旦置かせていただきました。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 市長も経営者ということで、経営は生もの、タイミングが必要ということはわかります。冬の誰も来ない時期にライトアップされても誰も来ません。タイミングを見てください。  それでは、今の予算の関係の流れで、市民感覚、この「誰もが語り合える市政」、デザインワークショップであったりいろいろ入っています。今、市民感覚の中では、市単費で、私がさっき説明を受けたところ、3,300万円の市独自の予算として会議費、ファシリテーションであったり研修の予算がついております。  これに対して、会議をするのに低予算で、市長が市民と語り合う、お茶を持って、場所を借りて、その程度の会議を繰り広げながら、必要とあれば高額の人を呼ぶと、そういうふうな形にはできないものなんでしょうか。  歳出の予算明細をいただきました。その中を見ると、明らかに前市長が積算していたものと今本川市長がやっているもの、高額のもの、中身に差があります。それに対してはカラーだとは思いますが、今言ったように低予算の会議から始められたらどうかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) これが、先ほどからお話を申し上げている正確な数字をきちんと特定をして御発言いただきたいということなんです。3,300万円ですか、その内訳について、ちょっとどういう積算かお話しいただけますか。会議だけに使う費用はそんなにかかっていないです。先ほどお話がありましたように、290万円が確定している金額でして、あとは設計者に払う設計変更に伴う設計料であったり、あるいは漁業交流館を黒字化していくためのコンサルタントに対する費用であるというふうに認識しておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 議長、市長に反問権はあるんでしょうか。 ○議長(島久雄君) 申し上げます。皆さんに理解を得るための言葉でございますので、その辺は謹んでお受けいただきたいと。  1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) そしたら、私の答えとして聞かせていただきます。  市民感覚で、この中に3,300万円上がっているが、この中の会議費は違うんだよということは、深く議論することによって市民に浸透します。それをしておるのかということではなくて、市民が見た場合、3,300万円の予算が会議に使われておると判断されます。そういうつもりで言いました。  その中で、300万円、その金額は妥当でしょうか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  これは大いに悩みました。研修というのは目に見えないので、非常に予算のといいますか参加者の皆さんの感覚がそろわないんですね。私も商工会議所の職員時代から、まずはただの研修に出る、そして3,000円の研修に出る、5,000円の研修に出て1万円の研修に出てみる、思い切って2万円の研修に出てみた、あるいは4泊5日で24万円のに出てみる、こういうふうにして少しずつ経験を積み上げていった経験があります。  今回につきましては、今までの研修やコンサルタントというのは1回限り、責任を持たずにそこに来て話をして帰るということが多くあったので、大変無駄なことというふうに思われています。  私が研修講師時代から行っているのは、結果を出すための研修ですよと。ですから、結果を保証するまで、とにかくメンテナンスしておつき合いしますよ。こういう研修講師としての仕事をやってきまして御評価をいただきましたし、今回もその何名かの方をきちんと審査をして、そしてコンサルタントの姿勢を見極めて、執行責任者としてこの金額以上の結果を出してくれるというふうに判断をして今回は執行いたしました。  何回もお話を申し上げますが、先ほど部長の説明にあったように、土曜日の8時半から2時半までの研修の費用だけに80万円を払ったものではありません。ゴールデンウイーク中にも2泊3日ほどで来ていただいて、一部の職員に対してお試しの研修をやってくださっています。それから、東京であるオフィスの展示場に、あるいはある方のファシリテーションの研修を見に行くときにも、それを確認しに来てくださっています。東京での打ち合わせにも、3回、4回と時間を割いてくださっています。そして、今回は「プロジェクトチーム」と呼ばれるメンバーに対して、市民参加のマネジメント、プロセスのつくり方について、まことに丁寧な、しかし決して妥協を許さない研修をしてくださっているんです。  こうやって育った職員たちが、やがて課長補佐や課長となって自分たちのチームで創造的な意見が出るように、いい企画が書けるように指導することができます。  また、来年か再来年には地域担当職員として、地域の自治会に入りながら、自治会の創造的な意見の出し方をこんなふうにやっていきましょう、こういうふうに設計をしていきましょうというふうに指導ができるわけです。  知識というのは、たった1つ、何かの事故でもない限り、その人からは逃げてはいかないものなんです。無形の資産なんです。こういう中期的な資産投資をしているということをぜひ御理解をいただきたい。これが1点です。  2点目、マーケティングにお金を使うというのは、今までのハードというのはやはり補助金を取ることばかりでしたので、イニシャルコストと言いますけれども、先に立てるまで力を使い過ぎた。でも立てた後、今、海浜植物園がそうであるように、委託料として三千数百万円、人件費も含めると4,000万円程度の年間のランニングコストがかかるわけです。  今回の漁業交流館が年間2,000万円と報じられていますが、これは光熱費を中心としたものであって、人件費を入れるとやっぱり3,000万円近く、10年すれば3億円ぐらいのお金が出ていってしまうんですね。  これを食いとめるために、しかるべきコンサルティング会社に1,000万円ほど、900万円ほどですか、見ていただいて、何とかこのランニングの赤字を減らしていく、この努力は経営者として至極真っ当だと思います。  なお、今回、新市庁舎については収益を生まない場所ですので、ここは非常に慎重に行う必要があります。ただし、実際に今この氷見市の職員の中にも、心の病で職場からやっぱり離れた職員がおります。一般企業ではものすごくこの問題が今クローズアップされていまして、職場環境を整えていく、コミュニケーションを発生させるということは未来からの宿題なんです。このことをまずしっかりとやっていきたい。  総額15億円のうち、今回の打ち合わせにかかった費用は140万円、0.01%なんです。このことを執行責任者として今回は判断をさせていただきました。どうぞ御理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(島久雄君) 本川市長に申し上げます。  答弁は聞かれたことに対して的確に、端的に、わかりやすくお願いしたいと思いますし、今回に限り、皆さんに御理解をいただくために詳細な説明をいただきましたけれども、今後は質問に対して端的なお答えをしていただきたいと、このように思います。 ◎市長(本川祐治郎君) はい、承知いたしました。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 議長、適切な判断、ありがとうございます。  それでは、漁業交流館、収益事業にしようと今マネジメントの講師を呼んで調査をしようという話を聞いております。  この中で、収益事業とするためにどのような事業を展開される展望を持っておられるのか。ここでは物販や飲食はできないと聞いております。漁港施設であって。もう紙一重のラインを走っておりながら、それがまずいということで番屋街へ移ったと、そういう経緯も聞いておりますので、その辺、お答えください。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  一言で申せば、本物の方に触れる、そしてその体験に対して何がしかの浄財をいただく、こういうスタイルの観光施設、交流施設をイメージいたしております。  今の設計図案は、残念ながら、東京の業者に一億数千万円払ってパネルをつくるという前近代的な建物です。越中式定置網400年の歴史に対する畏敬の念や、そこで漁港で働いていらっしゃる本物の漁師さんたちに対する尊敬の念、あるいはそこに資源が眠っているということの気持ちがみじんもかけられませんでした。その上で判断をいたしました。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 今の市長の答弁の中に、どのようにして収益事業にするのかというのが抜けておりました。収益事業は何ですか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 体験型の観光です。スイスでは、体験ツアーに1人3万円支払われるということだそうです。日本では、屋久島で2万5,000円のツアーというのがあります。10人いらっしゃると25万円というふうな、本当にお客さんが喜ぶしゃべりがあり体験がありということです。  今は、私も富山県の観光未来創造塾の1期生であり、観光カリスマでスイスのほうに居を構えて日本とスイスを行き来していらっしゃる、この体験型観光のアドバイザーである山田桂一郎さんという方に、先般富山市までお越しいただいたその足で氷見のほうは一度ごらんをいただきました。  ただ、コンサルティングが発生するかどうかは全く白紙でございます。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。
    ◆1番(小清水勝則君) それでは、市庁舎デザイン検討、私、3月に特別委員会で話を聞いたときには、予算には上限があると。窓1つ動かすのに120万円。幾つも窓があるから、窓さえ動かせないというふうに聞いております。この予算に上限があるということを当局は撤回するという話ですか。濱井総務部長、答弁お願いします。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) これはもう計上しておる予算でございますので、それを撤回するというものではございません。  ただ、今後検討していく上で、市民に使いやすい、また市の職員が働きやすい、そういったことに必要なものについては、また御相談をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 予算の上限を撤回かを聞いておるので、それをお答えください。予算内でやるのかどうか。濱井総務部長。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) 撤回については、今のところわからない状況にあるかというふうに思っています。これからの推移をまたひとつ見ていただきたいというふうに思います。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 私たち議員は、上限があるということでのんだ条件が幾つもあります。それもまた踏まえて考えてください。  その中でワークショップ、これはこの予算からはみ出たものなのかどうか、それをお答えください。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) ワークショップということで、今回別に予算計上させていただいております。ですから、繰越予算ではございませんので、増えたという形になるかと思います。  以上でございます。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 予算は増えておるということですね。  それでは、きのうの質問の中に、この市庁舎デザインに対して計画に欠陥があると。窓もなく音が反響する、基本設計見直しとあるが、ということは、この基本設計自体を高額なものに見直すという方向に走っているということですか。部長、お願いします。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) これからの推移を見守らなければいけないんですけれども、若干の修正になる可能性はあるかと思っております。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 部長、すみません。ちょっと聞き取れなかったので、もう一回お願いします。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) 若干の修正にはなると思うんですけれども、基本的には基本設計丸々見直すという問題ではないと思います。ちょっとした修正は考えられるかなというふうに考えております。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) ちょっとした変更はしていこうという計画にあるということはわかりました。この会議、ワークショップの費用対効果、それと狙いと目的、これは何でしょうか。市長、お願いします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  昨日もお答えをいたしましたが、多面的に再評価する、これが狙いです。多面的に再評価した結果、よりよい結論に至る、これが目的です。1つは、職員の衛生環境の問題です。もし職員がそこでダメージを受けるようなものであればマイナスの機会損失が発生しますので、これを何とか食いとめていく。さらには、職員がわくわく働くことによって、よりよい企画を上げて、国や県の方からもお認めをいただいて、より創造的な仕事をしていく。これがよい結果です。  さらにもう1つは、市民の皆さんとともに政策をつくれるようなコーナーをつくれないかと思っているんです。市民の皆さんと行政職員が語り合う。市民の皆さんと議員の皆さんが語り合って、そして政策がどんどん積み上げられていく、こういう理想に向かって、使い勝手のいい働き方からハードを考えるという取り組みをしております。その結果、若干こういう工夫をしたいんだけれどというふうなアイデアが出たときには、市民の皆さんにお諮りをしながら、その追加増分の予算についてお認めをいただけるかどうかというふうなことをやっていく。これがまさしく市民参加の行政の進め方だろうと思います。  あと、最後になりますが、市長がかわると場合によっては総合計画そのものを変えるという動きも今全国であります。総合計画は5年である必要がない、4年単位で変えていこう、このくらいのものです。ですから、3月まで確かに十分に御議論なさった。このことについては当然取り込んでいきます。しかし、今回この市庁舎のデザイン変更ということを争点に選挙を戦って一定の負託を得たので、もう一度市民の皆さんにこの問題について問い直しをしていきたい、このように考えております。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) ありがとうございます。  それでは、この計画自体が大きく変更していくというイメージを今私持っておるんですが、これからの増額、これは交付金決定されておるものがほとんどであります。これからの増額は全て市単費での予算執行となりますが、このことに対して市長、どう思われますか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  私も市長職についてみて、この交付金というものに依存し切っている行政ということの実態を、生活者感覚では大変に危機的なことだというふうに理解をいたしました。民間企業は補助金を頼って仕事はしません。ですから、今回の増分もそれ以上の結果を導き得るという確信のもとに市民の皆さんに御判断を委ねるような、そういう結論を導きたいと思っております。  この市庁舎跡地しかり、漁業交流館の使い方しかり、あるいは植物園しかり。こうしたことを、自分たちのまちは自分たちでつくるんだという、そういう文化をつくっていくその第一手だと思っているんです。  私が願っているのはただ1点、せっかく使うお金、せっかく新しく始める新市庁舎という場の最大限の可能性を引き出したい、その力、可能性を引き出したいということです。形式主義にとらわれて、そこで思考停止に陥るのではなくて、その場所を本当に未来に向けて価値を生み出す場所にしていこうじゃありませんか。この議論をこれから議員の皆さん、市民の皆さんと一緒に丁寧に紡いでいきたいと考えております。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) ありがとうございます。  それでは、交付金をもらわないような強い市をつくると。大変心強い言葉をいただきました。それが可能かどうかはまたしっかりと見させていただきたいと思います。  その中で、費用対効果の話をさっきしましたけれども、今回のことに関しては時間もありませんし、ある程度のことで先へ進もうというふうに考えておられると思いますが、それについての費用対効果として1,012万円かけて、中の配置がえ程度しかできないということについては効果ありやと思いますか。市長、お願いします。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  きのうお話をしましたが、1,012万円のうち500万円近くは、今現在3,000万円も払って設計をしてもらった名古屋の設計会社が要求してきた金額です。こういうものに500万円を払うつもりは毛頭ございません。3,000万円の枠内でやるのが当然のサービスだろうと思っています。  ですから、実際上かかる金額は290万円、プラス、共有スペースのワークショップを開催するとすれば150から200万円程度の金額がかかるかもしれませんけれども、そのくらいにおさまりますので、まずこの点は数字を、わざと1,000万円というふうな言い方をされないでほしい。あるいは先ほども、「交付金をもらわないんです」とは一言も言っていませんよね。交付金に頼らないようにやっていきたい、こういうことの言葉をしっかり一つ一つ、わざと誤った情報を流布するような言い方は厳に慎んでいただきたい、このようにお願いをするものであります。  そして、費用対効果ということですが、今九州に武雄市という市役所があります。ここは総務省の方がいらっしゃって、全国の自治体に向けて、全世界に向けて、新しい自治体経営のあり方をどんどん情報発信していらっしゃいます。そして、そのモデルについて、例えば海外でもこういうモデルをやらせていただけませんかというお話が来ているそうです。  ですから、例えば氷見モデルをどこかに売っていく、あるいは氷見で培ったノウハウを販売していくということも考えられますし、広告宣伝効果ということで十分に投じたお金以上の効果はあるというふうに見越しております。大丈夫です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) そのデザインショップについての講師の特命随契について、特命随契をやられたとは思うんですが、その条件とは何か、濱井総務部長、お願いします。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) 今お願いしておるのは、例えば原寸大の段ボールを使ったワークショップを8日にやりました。そういったことをできる業者というのはその方しかなかったと。そういった面を含めての特命随契でございます。  以上でございます。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 手法ですか。部長、お願いします。 ○議長(島久雄君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) 手法というよりも、その人が提供できる商品の中身、それが今回のうちのやり方に合致しておったということでの選択でございます。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 私が見てきたところ、そんなに難しい段ボールのつくり方はしなかったと思いますが、あれはどういうことでしょうか。 ○議長(島久雄君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  小清水議員、ぜひ次回は前後の4日間、しっかりと朝から夜までおつき合いいただけませんでしょうか。一部の表層だけを捉えて評価をしてもらっては困ります。  今回は、プロセスのデザインというところのノウハウを実は教えてもらっているんです。プロセスというのは、先ほど言いました、どうやって人を集めて、最初にどういう調査をして、そして実際にやってみて、そこでどういう確認をして、そして次にどうつなげていくかという仕事のやり方そのものを教えてもらっているんです。そういうやり方そのものを購入したわけです。今回のワークショップのあの時間だけではなくて、未来にわたって市の職員が仕事のやり方を変えていくというそのための投資だというふうに御理解いただきたいと思っています。  きのうの夜もそのまとめ方について、職員が非常に楽しそうに3つのグループに分かれて成果物をつくっています。また、この成果物も来週あたりから市の廊下にどんどん張り出されて、次からまた大いに参加をしてくださいということになっていきます。あるいは市の広報の中にかわら版が差し挟まれたり、これからどんどんどんどん市民の方に向けての広報、情報発信がなされていきますので、それらを生み出すための長い研修プログラムだったということを御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(島久雄君) 1番 小清水勝則君。 ◆1番(小清水勝則君) 特命随契について、誰もが納得できる理由を明確に記載するとありますが、市民目線で見るとどうも納得できにくいものがあります。また説明いただきたいと思います。  それでは、ボランティアについて。  自発的なボランティアであるという話を聞きました。でも、ボランティアであるのに1年は続けなさいというような話も出ておったとか、そういうふうな話もありますが、断れない強制ボランティア、パワーハラスメントのようなことはないか、なければいいんですが、それがちょっと気になります。  部下や職員の前で立場をおとしめるようにどなるようなことはないと思いますが、私自身、経営者としていろんな事業をやってきましたが、組織は仲間がおらんとできんものだと思います。私は強い語り合いが必要なときは1対1で、そしていいことが起きたときは大勢の前で、そういうふうな組織をつくってやってきました。市長もそういうふうにやっていってほしいと思うんですが、仲間についてどう思いますか。 ○議長(島久雄君) 小清水議員、時間が来ましたので、最後の市長の答弁にさせていただきます。  本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 小清水さん、どなることはないと思いますので、誰かどなったとか言いましたかね。そういう事実無根のことを一切おっしゃらないでください。  今回の掃除につきましては、確かに私が登庁の日に掃除から始めた、このことに端を発しています。掃除をしながらたくさんのことに気がついたんです。掃除をすることによって3ついいことがあります。  1つは、いろんなことに気がつくということです。私は、放置自転車がそこにあるんだなとか、目の前の空き店舗の下にごみが落ちているんだなということに気がつきました。ですから、職員たちに対して、掃除をすれば政策形成のヒントがいっぱいあるよというふうにお伝えしました。これが1点です。  2つ目は、民間企業並みに自分を鍛えていくということで、とある銀行さんやとある商店の方、あるいは「はーとふる安靖」という障害者の方々が商店街を掃除してくださっているように、掃除をすることによって心がきれいになる。そして何より、新入社員が職員さんたちに顔を覚えてもらって、この後の仕事がしやすくなるよということをお伝えしました。  3つ目は、私が市長養成プログラムで通いました松下政経塾での体験です。松下政経塾でも早朝6時から必ず掃除があります。幸之助さんはこのようにおっしゃいました。「天下国家の大掃除をしようとする者が足元の掃除ができなくてどうする」、この言葉を伝えました。心を磨いて、そしていい仕事ができる、こういう日本の古きよき伝統というものを、いたずらに損得や時間外手当がどうやというふうにこの場で論じること自身が私は違和感を感じるものであります。  職員は自発的に自分たちがこの場所をよくしていきたい、そして新しい市庁舎ができたときに、建物だけが立派になりましたでは市民の皆さんの感動がないです。市の職員が、どうぞようこそお越しくださいました、きれいな建物で心を空にして市民の皆さんをお迎え入れしています、こういうよき企業文化をソフト面からつくっているという動きを既にこの段階から始めているんだ、このことを御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(島久雄君) 11番 酒井康也君。  〔11番 酒井康也君 登壇〕 ◆11番(酒井康也君) 市政クラブの酒井です。質問に先立ち、4月の市長選挙で初当選をされた本川市長に、改めて市長への当選と就任をお祝い申し上げます。  市民の幸せのために、議会と市当局が市政の争点と論点を市民に明らかにし、胸襟を開いて市民との合意形成に汗をかく、そんな氷見市を目指して私も努力をしたい、このように思っています。  今議会での私の質問は、想定される津波災害と原子力災害から市民を守る対策に絞らせていただきました。  それでは、質問に入らせていただきます。  第1の項目は、昨年9月に策定された地域防災計画で定めた津波対策についてであります。  1点目は、市長に質問します。  まず、これまで定められた津波対策とその実施状況について、市長はどのように報告を受けておられますか。そして、現状で想定される津波災害から市民を守ることができると理解をされていますか、市長の認識をお聞かせ願います。  私は、津波災害発生時の迅速・的確な避難という最重要対策がいまだ具体化されていないことに、これで市民の命は守れるのかとの強い懸念を禁じ得ません。  以下5点までは、私が強い懸念を感じざるを得ない内容について、防災・危機管理監にお聞きします。  2点目は、昨年9月の地域防災計画の津波対策編の内容と実施状況について8点質問します。各項目ごとに御説明願います。  @計画書とマップで使われている用語がばらばらであります。防災計画での緊急避難場所がマップでは一時避難所に、防災計画での避難所がマップでは収容避難場所と記されています。統一した表記に訂正することが必要ではないでしょうか。  平成8年当時の計画での用語、平成16年当時のマップの用語がそのまま使われているのではないでしょうか。これらは、津波対策で設定されたものではないのではないでしょうか。土砂災害あるいは河川災害での避難のために設定をされたものがそのままあるのではないでしょうか。  A緊急避難場所の指定状況をお聞かせください。指定基準と指定要件、避難の距離、所要時間、浸水域でないこと、避難場所へのアクセス確保などを満たした箇所数と避難収容人数は何人なのでしょうか。  B上記のうち、避難ビルの指定は何カ所で収容可能人員は何人でしょうか。  C避難場所の指定状況をお聞かせください。指定基準と要件を満たした箇所数と収容可能人数は何人でしょうか。  D避難場所への経路と誘導体制はどのように定められ、周知されていますか。
     E氷見市が避難を勧告・指示する場合の発令基準はどのように定められていますか。注意報、警報、大津波警報の場合、それぞれの発令対象の集落数、面積、世帯・人員をお聞かせください。  F番屋街への来訪者の避難は、誰がどこへ避難誘導を行うのでしょうか。避難の方法は徒歩でしょうか、それともバス、マイカーでしょうか。  G3月議会では「避難困難地域は氷見市にはない。全対象地域が5分以内に避難が可能」との答弁でありました。本当でしょうか。信じられません。地震発生時の気象庁警報発令までの所要時間は2分から3分であります。さらに、各家庭からのそれぞれの避難開始までの所要時間がどれだけなのでしょうか。どこに5分で避難が完了できる場所が、地域があるのでしょうか。  以上の諸点は、氷見市が定めた計画、対策の中で「氷見市が指定する」「氷見市が策定する」と全て書かれてある事項であります。つまり、対策は書類としてはできていますが、その各項目の具体化はいまだ実施されていないのではないでしょうか。  こうした現状で、想定された津波が発生した場合、市民を守ることができるとは私には思えません。こうした実態はいつまでに解消できるのでしょうか、お聞かせください。  3点目は、津波からの避難計画であります。  この避難計画は、さきに申し上げた2点目の8項目に「留意して定める」、このように計画では書かれています。既に作成がされたのでしょうか。まだ作成がされていないのでしょうか。未作成だとすればいつまでに作成されるのでしょうか。作成が困難な事情やネックがあればお示しください。  4点目は、糸魚川沖断層地震による津波の扱いについてであります。  糸魚川沖断層は、ほぼ同列上に3本の断層が確認されている断層帯の間に、確認されていない区間が2カ所存在する断層帯であります。これが連続した断層なのか、それとも独立した3つの断層なのか、いまだ確認がされていないと言われています。富山県も氷見市もどちらかわからないのに、どうしてその一方の連続性はないと判断をして対策から排除できるのでしょうか。説明を願います。  安全確保のリスク管理原則に反し市民の命を危険にさらす、あり得ない対応ではないでしょうか。早急に改めるべきだと思います。  5点目は、氷見市への想定される最大津波についてです。  氷見市は、想定の最大津波を呉羽山断層帯地震津波なのか、それとも糸魚川沖断層連動地震津波のどちらと決めて対策を策定したのか私にはわかりません。明らかにしてください。  決定された地域防災計画の地震津波対策編には、いずれとも明記されていません。そこに書いてあるのは、県が想定した波源は3カ所であること。@想定をしたのは呉羽山断層、A念のため想定したのは能登半島沖断層と糸魚川沖断層、B参考までに想定したのは糸魚川沖連動との記載であります。そして、つまり3カ所の波源で4つの場合を想定したこと。そして、その対策から「参考までの想定」を外すとも「念のための想定」を外すとも書いてはありません。まして、呉羽山断層地震・津波を対策の対象津波とするとも書いてはありません。書いてあるのは、「氷見市はあらゆる可能性を考慮し、最大クラスの津波を想定し、対策を推進する」ということだけです。想定された最大クラスの津波は糸魚川沖断層連動地震津波ではないでしょうか。  6点目は、津波対策の最後に市長に質問と提言をさせていただきます。  氷見市への想定される最大津波は、糸魚川沖断層帯の全長が動いた場合の地震による津波であります。氷見市はこの最大津波を対策の対象から外しています。ところが、石川県七尾市は、これを想定される最大津波として佐々波から能登半島北端部までの対策を定め実施しています。  改めて市長に質問します。これで、想定の最大津波が発生した場合、氷見市民を守ることができるのか。どうでしょうか。もう一度お答えください。  そこで、2点の提起をさせていただきます。  1つは、想定される最大津波である糸魚川沖断層帯の全長が動いた場合の地震による津波を対策の必要なしと対策から除外していること、これでいいのか。再度その検証が必要ではないでしょうか。そのために、川崎京都大学教授あるいは竹内富山大学教授の両専門委員からの意見聴取等の機会を検討してみてはどうでしょうか。  2つ目は、避難計画を津波注意報、津波警報、大津波警報の段階別に、現実を踏まえた各項目を再検討の上、早急に策定すべきでないでしょうか。  第2の項目は、現在策定中の地域防災計画・原子力災害対策編の改定案についてであります。  1点目は、市長に質問をします。  氷見市は、防災計画の原子力災害対策編改定案を取りまとめ、去る5月20日、市議会に説明をされました。同23日に氷見市防災会議に諮っています。  この案は今後どのようなプロセスで決定をされるのでしょうか、お聞かせください。  6月議会が終われば自動的に「案」が取れて決定ということなのでしょうか。  私は、このままではとても氷見市が原子力災害から市民を守る対策とは言えないと考えています。骨子としてもあまりにも問題の多いものと理解をしています。  以下、5点まで、順次整理すべき課題を指摘し、氷見市の考えを防災・危機管理監にお聞きします。  2点目は、氷見市の対策の災害の想定についてであります。  私には、志賀原発で福島第一原発と同程度の事故が起きた場合を想定していると理解されます。本来は、あらゆる過酷事故を想定すべきもののはずであります。どうして福島以上の事故は想定をしなくていいのでしょうか。福島以上の事故は志賀では起きないという根拠はあるのでしょうか、説明を願います。  3点目は、被曝防護のための退避・避難基準とその行動についてであります。  @新たに導入されたEAL基準は市民の理解は得られると思いますか、お聞かせください。  志賀原発で冷却水漏れの事故が発生をしました。そして、全ての交流電源がダウンをいたしました。外部電力もディーゼル発電機も電源車もダウン、そして全冷却機能を喪失しました。炉心溶融が始まりました。5キロ圏の志賀町は避難をします。それでも氷見市は避難をしなくてもいい。屋内退避の準備はしてください。そして屋内に退避してください。こんなふうに書いてあるんです。  こんなように、今決めようとすることを市民にわかりやすく説明をしてください。その上で、「これで決めますよ。皆さんいいですか」と意見を聞いてください。  何を聞かれたのかわからなければ、意見が出るはずがありません。私は、中身がわかれば、これではとても市民の理解が得られない代物だ、このように思います。  AEAL基準の判断は誰がするのでしょうか。全てが電力事業者の発表頼みであります。当てにできるのでしょうか。これは機能するのでしょうか。  現に福島では、東京電力も政府も、事故から1カ月間も炉心溶融を認めませんでした。これまでもそうです。今でも各電力の隠蔽体質は変わってはいません。これで事故・事象が発生すれば、必ず隠さず連絡が来ると信じる市民はどれだけいるのでしょうか、お聞かせください。  BOILで避難基準1時間500マイクロシーベルト以上、これは論外であります。高過ぎます。志賀原発でどのような過酷事故が進展しようとも、空間線量が通常時の1万倍を超えるまで避難の必要はなし、屋内に退避を続けてください。こういう基準です。どれだけの市民が「はい、そうですか」と言うのでしょうか。  CUPZ圏30キロラインの設定は、福島の現実を踏まえたものとはとても言えません。市内を30キロラインで分断をせず、全市をUPZとすべきであります。緊急防護措置を準備し、緊急時に直ちに行動するには、30キロのラインは確実にライン外の市民の避難の場合の障害となることが明らかであります。市民の安全確保への障害物を氷見市はつくらないでいただきたい、このように思います。  D加えて、SPEEDIによる放射能拡散シミュレーションを行わないまま、どうしてUPZを決めることができるのか、私には理解ができません。少なくとも1週間で50マイクロシーベルトを超える地点を、最も高い3%をカットせずに100%解析値で公表するのが当たり前であります。ぜひそのことを早急に実施、公表するよう、氷見市として県に求めていただきたい、このように思います。  E避難先は氷見市が決める、こうなっています。避難先の要件として、最低でも空間線量レベルはきちんと設定されるべきであります。設定基準を公表し、計画に明記すべきです。全く記入がされていません。どのようにお考えでしょうか。  4点目は、防護措置の実施について、目指す氷見市の市民の被曝限度について説明を願います。  @緊急時といえども、防護で被曝の低減を目指すための必要な対策を定めるわけですから、そこに目標があり、公表され、納得が得られるものでなければならないはずであります。  A年間20ミリシーベルト基準は、福島での避難基準として使われました。しかし、この基準はチェルノブイリでの避難基準とも大きくかけ離れています。このまま今後の基準にすることはできないのではないでしょうか。  B大人の何倍も影響を強く受ける子どもと妊婦へは、当然、大人とは別の基準の設定が必要ではないでしょうか。  5点目は、ヨウ素剤の配布についてであります。  国では先送りされていますが、現実対応として、必要なときに間に合う服用ができることが最優先されるべきであります。お隣の羽咋市でこれまでやってこられた方法、あるいは長野県松本市が採用した方法などを含め、薬事法に違反しない配備のあり方を他市の先進事例の中から調査し、検討すべきだと考えます。  6点目、防災対策の今後の取り組み方向と考え方について、最後に市長に質問をいたします。  市民の安全を守るためには、原子力防災対策について、以上、指摘した点の整理がなければならないと私は思います。同時に、何よりも実行可能な避難計画のない対策は、とても対策とは言えません。課題も未整理、市民の理解もないまま、拙速に今決定する必要がどこにあるのでしょうか。もう少し、それこそ腰を据えて、市民にもわかる取り組みの検討が必要ではないでしょうか。  そのために、たった2名でその対策をつくれと言っても無理であります。しっかり対策の強化も必要と考えます。市長の考えを聞かせてください。  原子力防災対策は、市民の命の線引きとも言えます。誤りなきよう、市民の参加で責任あるものをつくらなければなりません。  以上で私の当初の質問を終わります。以降の質問は、皆さんの答弁をいただいて行わせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(島久雄君) この際、暫時休憩いたします。  午前11時56分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時01分 再開 ○副議長(古門澄正君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  酒井議員の質問に対する答弁を求めます。  初めに、津波対策についてのうち、対策の現状と市民の安全確保について及び対策の検証と補強の必要性について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 酒井議員の津波対策についてのうち、対策の現状と市民の安全確保についての御質問にお答えいたします。  昨年度は、沿岸10地区の自主防災会において、海抜表示パネルの設置や避難訓練など津波対策の取り組みを進めていただいたところではありますが、防災への備えにこれで万全ということはなく、常に過去の災害から学び将来に備えることが必要と考えております。  また、今年度は自主防災会が地域の実情に応じた独自の避難訓練などに取り組めるよう、市内全ての自主防災会に対し防災資機材の整備に対する支援を予定しております。1組織30万円を上限として22組織分、660万円の整備費を本定例会補正予算に計上いたしております。  地域の方々の意欲や創意に基づいて展開される自主防災活動は、まさに協働のまちづくりの推進につながるものであり、地域の自主性を尊重した防災対策の充実に取り組んでまいります。  次に、対策の検証と補強の必要性についての御質問にお答えいたします。  国において、今後、日本海側の周辺海域や陸域における断層調査が実施される予定でございます。本市では、平成26年度の国への重点要望として、早急な調査の実施と統一的な知見の提示により、自治体における津波対策への積極的な支援を求めているところでございます。  この調査におきまして新たな津波の知見が示されれば、本市の津波対策の見直しを検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、津波対策についてのうち、地域防災計画の津波対策について、避難計画の作成について、糸魚川沖断層地震・津波について及び想定最大津波波源の設定について答弁を求めます。  池田防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 池田士壽男君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 酒井議員の津波対策についての御質問のうち、地域防災計画の津波対策についてお答えいたします。  地域防災計画におきましては、まず施設の数ということでございますが、避難施設の数は209施設の避難場所を指定しております。ちなみに、1人2平米を基準としまして単純計算した場合には約39万人という、単純計算でございますが、そういった収容人数になります。  そのうち、一定期間の避難生活を余儀なくされた場合の学校等の収容避難所の27カ所を指定しておりまして、また津波避難場所の指定でございますが、これは国の津波避難ビル等のガイドラインというのがございまして、その定義に適合しました耐震適合、いわゆる鉄筋コンクリート構造等の18施設をその対象として位置づけております。  緊急時の避難場所への経路、誘導につきましては、各地区での避難訓練により確認が行われておりまして、市民の皆様には積極的な訓練の参加を促しているところでございます。  また、緊急時における避難勧告、指示等の実施につきましては、防災計画におきまして発令基準及び指示等の内容が示されておりまして、いずれも市長による発令ということが基本となっております。  観光客の避難につきましては、事業所の管理者の責任におきまして指示、誘導を行うこととなりますが、避難場所や方法についての計画書づくりについては支援をしてまいりたいと考えております。  避難困難区域についてでございますが、今回発表しました避難シミュレーションにおける津波浸水想定区域は、全て津波到達予想時間までには避難可能でございまして、該当する地域はないものと思っております。  次に、避難計画の作成についてにお答えいたします。  津波に関する避難計画につきましては、避難経路を昨年度実施しました津波対策事業におきまして、各地区ごとに確認をいただき、避難訓練が実施されており、今後、地域防災訓練を通して自主防災会により地域への周知をしていただきたいと考えております。  次に、糸魚川沖断層地震・津波についての御質問でございますが、糸魚川沖断層の結果につきましては、県が実施し評価をしているところでございまして、県の見解につきましては、これまでも申し上げましたとおりでございまして、未確認断層であること、さらに連動による想定を重ねたものであるということで、氷見市におきましても参考とし、県のほうでもそういったような見解を示したところでございます。  想定最大津波波源の設定についてでございますが、氷見市における呉羽山断層と糸魚川沖断層連動の津波シミュレーション調査による最大津波高の比較となるわけなんですが、呉羽山は3.9メートル、糸魚川連動は4.6メートルといった結果が報告されております。  しかし、先ほど申しましたように、糸魚川沖断層につきましては、県の見解を踏まえ、市におきましても参考としたことにつきましては、これまでも説明申し上げましたとおりでございまして、ぜひ御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監にちょっと、質問の中で、計画書とマップに使われている統一表記の訂正が必要ではないかという質問が抜けていますが。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) マップと計画書で表現が統一されていないといったような御指摘をいただいたわけでございますが、現在、マップのほうはできるだけわかりやすいような表現を使ったつもりで、ちょっと計画書と異なった表現になったということでございますが、もし市民の方にそういったところがわかりづらいということでございましたら、早速、計画書のほうを修正してまいりたいと思います。 ○副議長(古門澄正君) 次に、防災計画の原子力災害対策についてのうち、原子力災害対策案の「案」を取るためになすべきことは何か及び今後の取り組みの方向性と考え方について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 酒井議員の防災計画の原子力災害対策についてのうち、原子力災害対策案の「案」を取るためになすべきことは何かという御質問についてお答えをいたします。  地域防災計画・原子力災害対策編は、市における原子力災害対策の基本となるものであり、まずは全体の骨格が今回整備されたものと捉えております。今後はより具体的な避難計画の策定を急ぐことになり、県と協議をしながら3つのこと、1つには緊急時に住民らが短時間で効率よく避難できるルートの作成、2つには安全が確保される広域避難も視野に入れた避難所の指定、3つには住民の皆様が短時間で効率的に移動できるための輸送手段の確保など、これらのことについて実効性のある避難計画などを今後できるだけ早期に作成し、市民の安全・安心の確保に取り組んでまいりたいと考えております。  なお、計画の最終決定につきましては、国が示す改定指針の状況や、本6月定例会での御意見などを踏まえ、もう一度防災会議にてお諮りしたいと考えております。  続きまして、今後の取り組みの方向性と考え方についてお答えをいたします。  3.11東日本大震災は、災害に対する日本の意識を大きく変え、国及び地方は、国民の安全・安心の確保のため、防災計画の策定や防災に関する財政措置、早急な防災対策の強化などを求めてきております。  本市におきましても、平成24年に防災計画・地震・津波対策編の改定作業を終え、本年度には原子力防災対策編の取りまとめ作業を進めているところでございます。  しかし、何度も申し上げておりますが、防災への備えにこれで万全という言葉はなく、常に過去の災害から学び、将来に備えることが必要と考えており、議員の御指摘のとおり、今後とも防災への体制づくりについて検討を進め、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、防災計画の原子力災害対策についてのうち、備えるべき災害の想定は適正か、退避・避難基準と行動について、防護で目指す市民の被曝限度及びヨウ素剤の配備のあり方について、池田防災・危機管理監から答弁を求めます。  〔防災・危機管理監 池田士壽男君 登壇〕
    ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 酒井議員の防災計画の原子力災害対策についてのうち、備えるべき災害の想定は適正かについてお答えいたします。  まず、自然災害の想定レベルにつきましては、昨日の古門議員の御質問で答弁をさせていただいたとおり、福島第一原発で発生しました15メートル級の津波を超えた過酷な自然災害を想定したものと理解しております。  また、発電所施設での被害災害につきましては、これは自然災害同様、国が原子力防災の責務として、これも定めておりまして、福島第一原発の事故レベルを想定し、各自治体への必要な防護措置を求めているというふうに理解をしております。  次に、待避・避難基準と行動についてでございますが、本計画の改定案では、国の指針に基づき、従来の避難対策にはなかった考え方として、新たに放射性物質の放出前に原発の状態により避難等を判断する基準─これを国では「EAL」と呼んでおります。そうした基準を導入したところでございます。  このEALにつきましては、「警戒事態」「施設敷地緊急事態」「全面緊急事態」の3段階の区分を設けまして、「警戒事態」や「施設敷地緊急事態」では基本的に屋内退避準備、「全面緊急事態」の段階では基本的に屋内退避や避難準備を実施することとしております。  さらに、万が一、放射性物質が放出された場合には、放射線量の実測値を踏まえました避難等の基準─これも国では「OIL」と呼んでおりますが、この基準に基づきまして迅速な対応を行うこととしております。  避難の基準となる放射線量につきましては、1時間に500マイクロシーベルト、一時移転の基準につきましては1時間に20マイクロシーベルトと設定しており、あわせてSPEEDI─これは放射線物質の拡散シミュレーションシステムのことでございます─による拡散予測も活用し、住民の避難等の参考情報とすることとしております。  次に、UPZの設定ということでございますが、これは緊急時に避難等の防護措置を準備する区域でございまして、氷見市がその圏内に含まれるというものでございます。そのUPZにつきましては、国の指針や県地域防災計画におきまして、原子力施設からおおむね30キロを基本として設定し、一部が含まれる地域につきましても緊急時の情報伝達がスムーズに行われるということを考えまして、同様の対策をとる地域といたしました。  また、災害の状況によりまして、UPZ内外にかかわらず、避難等の必要な防護措置を実施すると計画で示したところでありますが、今後、県が実施しますSPEEDIの結果を踏まえ、また国のPPAというのがございまして、これは50キロ圏内における防護を実施する区域でございます。国のそういったPPAの導入などが明確になれば、改めてその範囲につきまして検討することになると思います。  情報伝達につきましては、福島第一原発事故の反省を踏まえまして、国、県庁、市庁舎及びオフサイトセンターを結ぶテレビ会議システムの導入など、正確かつ迅速な情報伝達のための整備を図ったところでございます。  避難先の空間線量基準につきましては、国において具体的な数値は示されておりませんが、国際放射線防護委員会─これは通称「ICRP」と呼んでおります。その機関が示す平常時における数値、年間1ミリシーベルト未満とする考えが一つの目安と考えております。  次に、防護で目指す市民の被曝限度についてでございますが、市民の被曝線量の限度におきましても、今ほど申し上げましたICRPの勧告を踏まえた平常時における年間1ミリシーベルトが一つの目安と考えらます。合理的に可能な範囲でできる限り低い数値であることが望ましいものと考えております。  次に、安定ヨウ素剤の配備のあり方でございますが、安定ヨウ素剤の配布、服用につきましては、平成25年6月5日、原子力規制委員会におきまして事前配布の方法等が指針として盛り込まれました。  その内容でございますが、氷見市のようにUPZの地域などにおきましては、まず平時に配備を行い、緊急時におきましては配布を行うといったようなことを原則としながら、受け取りが困難な地域、例えば孤立集落等を想定していると思われますが、そういった地域につきましては、事前の健康調査、服用説明等によりまして、各世帯に事前配布することも可としております。  今後につきましては、市におきましても、こういった国の指針に沿った配布等について研究、検討を進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 文書であらかじめ質問の趣旨を含めて御説明を申し上げてきましたけれども、多くの項目、ほとんど聞いていることに答えてはいただいていないと思います。  ぜひ答えていただきたいと思うんですが、まず津波の問題から入っていきますが、(2)の津波対策の避難の場所、確認をしますが、津波の場合の緊急避難場所を氷見市が指定をすると、こうなっていると思いますが、違いますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 地元地域と協議して設定しております。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) それじゃ、津波の指定緊急避難場所について、地元と協議をして指定したものを、次回の委員会までに一覧表でお出しをいただけますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 避難場所の指定ということでございますが、これは前にも本会議の中で御質問いただいた項目でございますけれども、その際には、今指定している避難箇所というのは津波に特化した指定場所ではないといったようなことで、災害の種別によりまして地域の方々に最も避難場所としてふさわしい場所を避難場所としていただきたいと。それは、日ごろの防災訓練を通しまして確認をしていただきたいといったようなことを答弁したという経緯がございます。現在もそういった考え方に変わりはありません。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 皆さんが昨年つくられた地震津波対策、これは、津波の場合にどこへ避難をするのかということを市が指定をする、もちろん地元と協議をして指定をすると、こうなっているかと思うんです。それがされていますかと私は聞いているんです。  おっしゃっているのはこれですが、これは「土砂災害ハザードマップ」と書いてある。津波ハザードマップではないんです。昔つくったそれがそのまま載っているのではないですか。違いますか、どうですか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) ちょっと今確認させていただきます。  各世帯に配布したマップの名称のことでよろしいですか。「氷見市防災マップ」といったようなことでお出ししたつもりです。タイトルもそういうふうに表示されていると思います。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) タイトルは2つあるんです。上に「防災マップ」なんです。下に「土砂災害ハザードマップ」と書いてあるんです。どちらなんですか。どちらであっても津波ハザードマップではないということは事実じゃないですか、違いますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 津波、なおかつ土砂災害を想定した総合的なハザードマップというふうに捉えております。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 皆さんが決めたのは、津波の場合に、とりあえずどこへ避難をして、その次に一定の長期間生活をするときにはどこどこへ集まる、これを氷見市が定めると書いてあるんですよね。僕はそれを定めたのですかと。いっぱい書いてあります。その中から好きなところへ行ってくださいと、一番安全だと皆さんが思うところへ勝手に行ってくださいというふうになっているんじゃないですかと私は聞いているんです。違いますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) そういった御指摘であれば、確かに今後の作業として進めてまいりたいと思います。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 細かいことなんですが、名称問題で、マップがわかりにくいのなら計画書を修正するというお話でしたが、本当にそれができるんですか。私はできないんじゃないかと思うんですが。マップを修正すべきなんじゃないですか。どうでしょう。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 議員さんが御指摘の部分は、避難所の名称をおっしゃっているのかなと私は思っています。  それで、マップでは、できるだけ市民の方にわかりやすい言い方で実は表示したわけで、収容避難所、それと指定避難所、おのおの色分けをして、なおかつ説明を加えさせていただいたわけでございます。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) いいようにとればそういうふうに説明もできるんですが、事実はそうじゃないと私は思うんですが。  法律に基づく計画、中央防災会議の計画に基づいて県の計画があって、それと抵触をしないように氷見市がつくった。この新しい体系の中では、用語は「避難場所」もしくは「緊急避難場所」、このように指定をされたわけで、日本中統一様式を使っているときに氷見だけが違うのをやるんですかと私は聞いているんです。  市町村の策定マニュアルの中でも、この用語にして混乱のないように周知してくださいと書いてあるでしょう。違いますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) これでもし混乱ということであれば、例えば計画の中でマップに示したのは、こういった括弧書きで示すとか、そういった計画の記載部分について手を入れるといったようなことを私はイメージしてお答えしたつもりです。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 新しい日本中のルールがこういう用語で統一になったんだけど、こっちがわかりにくいから昔からの氷見市のものをそのまま使おうと、内部で検討してそうなったのなら、私はそれで結構です。  申し上げますが、そういう検討がされて、日本中の統一様式の用語と氷見市が違うのをつくるということは氷見市の行政でないことですよ。  例えば県との連携の中で、場所の名称が違えば、当然、連絡しても何しても混乱するでしょう。そんなことは普通ないはずですよ。これ以上そのことの答弁は求めませんが、それでいいのかどうかをちょっと考えてください。  次に行きます。  私は、津波の想定が正しいのかということを聞きました。全ての対策の前提は、正しい想定がなければできないと僕は思っています。この想定は糸魚川、皆さんが決めた中では、呉羽山に決めたということはどこにも書いていないんですが、どうしてそんなことが言えるんですか。最大津波を。市の対策はこれにするんだというふうに何ページの何行に書いてありますか。そんなことは一つもないですよ。これを会議は了承したんじゃないですか。これを市の防災会議が了承したんじゃないですか。書いていないことを決めたんですか、了承したんですか、どっちですか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 計画の中では、第1編「総則」、今もしお持ちであれば、37ページから「本県における津波」ということで県の示した見解がここに書いてあります。その中で、38ページの下から3行目ですか、「呉羽山断層を想定する」というふうに書かせていただいて、なおかつ、それをもとにした津波浸水予想図を41ページに載せたわけでございます。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 38ページ以降のどこに、対策すべき津波を呉羽山断層の津波だとしたというふうに書いてございますか。想定をしたのは呉羽です。念のために想定をしたのはさらに2カ所あるんです。それから、参考に想定をしたのは1つなんです。合計4つなんです。その4つのうちからどれを取るとどこに書いてありますか、言ってください。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 明確には確かに書いてはいないんですが、その結果として、津波シミュレーションの呉羽山断層の地図を示した形になっております。41ページのほうをお開きください。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) ラインは、おっしゃる図はもちろんわかっているんです。3分の1の部分と全体が書いてある図があるんです。私は正確に聞いているんです。どこに書いてあるかと。書いてないんですよ。あるのかないのか、はっきりしてくださいよ。承認をしたこと中に、それに備える、対策すべきものはこれだと書いてあるのはありますか。あるかないか、はっきり答えてください。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 御指摘のような表現はここでは見当たりません。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 書いていないということは、計画としてはそんなことはどこにも決めていないということなんです。違いますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 防災計画の中でそういった説明をさせていただいて、委員の方々に御了承していただいたというふうに思っております。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) ほかのこともありますから、これ以上はやめます。  書いていないことを説明して、口頭で了解して、それが決定事項だという趣旨なら、そんなふうに整理をしてください。おかしいと思います。率直に言って。  時間がありません。最後、原子力防災のことに移ります。  私は、何も聞いたことに答えていないというのは、「市民はこれを理解しますか」と言ったら、「理解します」とも「しない」とも「できない」とも何も言わない。ちゃんと答えてくださいということなんです。  時間がないから。  市長も骨格だとおっしゃいました。そのとおりだと僕も思います。私、聞きますが、新たに導入されたEALは、志賀原発で仮に福島のように爆発が起きた。テレビで中継しておる。このときに氷見市はどんな防護措置をとるんですか、お答えください。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 爆発した場合ということですか。計画では爆発までは想定していないと思います。ただ、先ほど言いました施設の状況、それと放射性物質が放出された2段階の対応を計画では載せたわけなんですが、当然、爆発というような事態になった場合には、既に放射性物質が放出されているということが考えられると思います。そうなれば、OILの基準のそれ以前の問題として、EALの施設の状況判断をしながら、市民の方に避難を求めていく形になると思います。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) おっしゃるようなことはEALには書いてございません。何項目目に該当しますか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) そちらのほうに防災計画をお持ちでしょうか。9ページ、多分私と同じところを見ていらっしゃると思います。8ページから9ページにわたりましてEALの基準が書いてございます。  それで、今議員がおっしゃったような、いわゆる全面緊急事態、15条事象の場合の対応が右の方に書いてございます。「UPZ及び必要に応じてそれ以遠の周辺地域において、放射性物質放出後の防護措置実施に備えた準備を開始する」となっております。  これは何を意味しているかといいますと、この段階では既に屋内待避が始められております。その屋内待避の段階で、さらに次のステップの避難、一時移転の準備をするといったようなところがここに記載されていると私は理解しております。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) シンプルなんです。避難の準備をすると。避難の準備をしてうちの中で待っておれと、こう書いてあるんです。違いますか。どう違うんですか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) いわゆる施設敷地緊急事態では、まず屋内待避の準備がここで始まるわけです。それで、全面緊急事態で次に避難、一時移転の準備。というのは、市民の方というのは、今すぐ逃げましょうといっても、やはりすぐ逃げる態勢というのは整わない場合が結構あると思います。まずそうした屋内待避の準備をしていただいて、次のステップとして、全面緊急事態の状況では次の避難への準備を始めるといったような流れをここで想定しているということです。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 違うでしょう。8ページは、施設緊急事態はPAZのことが書いてあってUPZは一行半とも何も書いていないでしょう。全面緊急事態のところでUPZのところについては準備をすると書いてあるでしょう。言っていることが違うじゃないですか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) その前の7ページをお開きください。7ページにはフローチャートが記入されています。今の表の部分をフローチャートにした図でございますが、ここで、全面緊急事態のときのUPZの対応として、まず屋内待避というものが記載されていると思います。これが今の表の図解の部分でございます。 ◆11番(酒井康也君) 屋内でしょうか。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) はい、屋内待避です。 ○副議長(古門澄正君) 11番 酒井康也君。 ◆11番(酒井康也君) 時間がありませんから、これを最後にします。  もう少しかみ合わせの議論をしっかりさせていただきたいと思うんですが、最後に市長に1つお尋ねをします。  想定に想定を重ねたという意味、だからそれは対応は必要ないという組み立て方を富山県以外の都道府県でやっているところがあるかどうか、ぜひ調査をいただきたいと思います。  石川県も福井県もそういうやり方をしていません。想定に想定を重ねています。それはなぜかといったら、どこも調査がされていないものを想定するのがこの作業だからです。想定の基準も国が示しているからです。
     そこで、最後にしますが、当然、備えるべきものを備えていなかったら、行政責任と、あるいは不作為違法性の問題が生じないでしょうか。そういうことがないように調査をいただきたいと思いますが、市長、最後にいかがでしょうか。 ○副議長(古門澄正君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  きょうのこうした議論を通じて、議員からも冒頭ちらりと御指摘がありましたが、今このことについて2名の担当職員が担当している、このことが仕事の分量としてどうなんだという御指摘をいただきました。  また、私も選挙期間中からいろいろとお話をお聞きしていまして、福祉の問題、あるいはそれにまさるとも劣らない、それ以上に、この原子力のことに対しての御関心が高いということを肌身で感じた一人であります。  こうした議論を通じて、庁内でもまた2名で十分な対応なのか、時代の要請というものに応えていくために、もう少し人的な分量やあるいは予算を使っていっていいのかどうか、こういうことを議論して、また市民対話の中でお諮りをしていきながら、この問題についての向き合い方を検討していきたいと思っております。  そして、今御指摘がありました不作為、あるいは私は善良なる管理者等の注意義務というふうにお話を申し上げましたが、必ず使う資源と費用と、こういうのはトレードオフの関係になるわけなんですけれども、この管理義務、注意義務に十分足り得るように想定に想定を重ねていきたいと考えております。  先般も実は市長会の席上で、福島県の南相馬の市長さんの御講演を昨年聞いたので名刺交換をしておりましたら、早速、翌日に市長室に電話がありまして、「これからお聞きになりたいことは何でも聞いてください。また、いろんなこういう情報の協力をしていきましょう」というふうな御連絡をいただいたところであります。  私は町内会の会長時代に、気仙沼の方々と獅子舞の交流をしながら、毎年必ず生の声をお聞きをしてまいりました。今回の津波の避難等についても、できた計画をどう地域の方々が、みずからの危機感を持って、自分の命は自分で守るんだという危機意識を高めていくか、ここが一番の肝なんだということを実際に被災された方々の生の声を聞くことによって感じてきたところであります。  いま一度、市民の皆さんにそうしたことの危機意識をお訴えするとともに、我が庁内における、やはりこの問題への危機意識、これを高めることにまずは取り組んでいきたいと思いました。  以上でございます。ありがとうございます。 ○副議長(古門澄正君) 5番 秋田健一君。  〔5番 秋田健一君 登壇〕 ◆5番(秋田健一君) 今定例会最後の質問となります民主クラブの秋田です。  本年5月、建設消防委員会から宮城県岩沼市の被災地も視察してきました。沿岸部に東日本大震災で発生した瓦れきを使って丘を造成し、津波からの減災を目指す「千年希望の丘」の造成中でしたが、まだ住宅地であった漁港周辺の復興は進んでいませんでした。なぜ国政において全政党が結集した被災地の復興・再生に向けた協働の取り組みに集中できなかったのでしょうか。  また、市長選の影響から、氷見市議会も市民の皆様に大変御心配をかけましたが、政友会が辞退されました議会の役職を私たちが受け入れましたので、市民のための行政運営に全議員が協働し取り組んでいきたいとの気持ちでありましたが、議員の良識、見識を思うと少し落ち込んでしまいました。  それでは質問に入ります。  最初に、本川市長に市長選挙公約について質問をいたします。  市長選挙時、本川市長のリーフレットの1点目に「市長退職金を廃止します」、2点目に「市長、議員などの政治倫理条例を確立します」と挙げられています。  1点目の市長退職金の廃止については、退職金ゼロを市民目線から見れば、本川家は金持ちだから退職金は必要ないということと理解され、金持ちしか市長にはなれないと思われるのではと想像します。  また、市長は日々の公務以外にも多くのイベントなどに出席されている状況からすれば、それに伴う経費も必要と思われます。  県内他市の事例などを参考として、削減した分を市職員の人材育成研修費以外にも、小矢部市の事例のように、中学校の教室にエアコン導入費用に充てるなどの考えはなかったのでしょうか。  2点目の「市長、議員などの政治倫理条例を確立します」については、市長と議員以外にも特別職があることや、議員の政治倫理条例については議員が取り組まねばならない規則であります。また、議員は議員としての良識、見識を常に持ち、議員活動に取り組むべきでありますが、認識の低い方もいるのかとの懸念があります。  まず、市長と特別職の政治倫理条例、議員の政治倫理条例を別々に検討し、最終的に統合することを前提とした取り組み方でよいのではないでしょうか。市長の思いをしっかり市民に伝えてくだるようお願いします。  次に、池田防災・危機管理監に地域防災計画について質問いたします。  1点目に、地域防災計画の最重点課題は市民の安全・安心であり、避難計画ではないでしょうか。  先月、当初2012年度末までに改定予定であった氷見市地域防災計画・原子力災害対策編案が示されました。遅れた原因は、国からの情報や指針提示が遅れたためですが、まだ放射線飛散などに関する情報も開示されていないため、今回の氷見市地域防災計画・原子力災害対策編案には具体的な避難計画が入っていません。市民の安全・安心を最重点課題とするなら、風速、風向き、地域や季節も考慮した具体的な避難計画を盛り込むべきと思います。  12日水曜日、石川県は志賀原発の事故に備え、県漁業協同組合や北陸信越旅客船協会との間で災害時の応援協定締結に向けた協議を進めているとの報道もありました。今回の原子力災害対策編案を骨格案として、今後の改定作業に取り組まれればいいのではないでしょうか。  2点目に、津波に対する防災計画の国土交通省の市町村向け指針案への対応はどのように進められるのでしょうか。  国土交通省の市町村向け津波対策指針案が開示されたと報道されました。避難は徒歩での移動を前提とし、液状化や橋の倒壊といった事態が発生する可能性を考えた上で経路を設定するよう市町村に要請するとされています。  呉羽山断層地震による津波浸水高は氷見市への影響がないと想定されていますが、前市長に私たちが要望した糸魚川沖断層の三連動地震による津波が発生した場合、例えば今のような海水浴シーズンなどの季節によっては、市の海岸線全てが避難困難地域になるのではと考えられます。  また、日本海側における調査が遅れているように思えるので、国に対し早期の調査要望と避難経路の見直しを検討すべきではないでしょうか。  次に、濱井総務部長に地方公務員給与削減について質問いたします。  北信越市長会総会で、国による地方交付税削減・地方公務員給与削減要請に関する緊急決議を採択し、総務省に要望が出されております。県職員には、低利の貸付制度など全国並みの代償措置が付与されたとの報道と、12日水曜日のニュースで県職労は合意したが県教組は合意に至っていないとの報道もありました。  市議会としても政府に対し、地方交付税削減に関する意見書を提出済みであります。バブル崩壊後、民間企業は従業員の生活環境を考慮し、無利子の貸付制度を導入した事例もあります。市職員給与の臨時特例条例制定には、職員の生活環境も考慮されたのでしょうか。市職労の皆さんは市の財政力も考えて合意されたのでしょう。私たち議員も協力したいとの気持ちであります。  また、毎年「広報ひみ」12月号に市職員の給与を公表しています。市民に対する理解を得るためには、職員の給与水準を、ラスパイレス指数だけでなく、職種や平均年齢による引き下げ前の給与と引き下げ後の給与等を開示したほうがよりわかりやすいのではないでしょうか。  引き続き、濱井総務部長に人札参加資格審査について質問いたします。  3月定例会で澤田議員が、政治倫理についての議員の兼業禁止について本会議で質問され、「地方自治法第92条の2に抵触しているかの判断は議会に責任があります」との答弁でした。しかし、現在の入札参加希望者から契約・検査班への届け出書類ではチェックが不可能だと思います。  議会として地方自治法に抵触しているかいないかチェックするためには、全入札参加資格者から一律に、会社の全役員氏名や役員の変更時にはその内容を示す議事録なども提出してもらい、その資料を議会に提供してもらわないとチェックができないのです。全入札参加資格者に対し、役員体制などをチェックできる書類を提出させるべきではないでしょうか。  次に、定塚建設農林部長に建築基準法と道路幅員の関係について質問いたします。  増税前の確認申請の動向を、高岡の土木センター担当に増税前の確認申請が増えているのかとの思いから連絡をとった際の課題であります。  建築基準法の確認申請基準では、市道など4メートルの道路に隣接していないと確認申請許可の取得が困難であることが判明しました。氷見市にも旧町内や窪、柳田、島尾地区などに4メートル未満の道路に隣接した住宅がたくさんあり、自家用車や除雪車の運行が非常に困難な状況です。建物が老朽化したことから、持ち主が自宅を解体し新築を考えても確認申請が通らないのです。  高岡市では、エリアを限定し、4メートル未満の道路の拡幅事業に取り組もうとする動きが出てきたようであります。  氷見市としても今後取り組まなければならない課題であり、土地所有者の協力を得つつ幅4メートル未満の道路拡幅により、住宅の老朽化対応及び交通安全対策の推進を図るべきではないでしょうか。  次に、子どもたちの安全・安心対策について前辻教育長に質問いたします。  1点目に、つり天井、バスケットゴール、照明器具など、非構造物の耐震化調査及び対策は進められているのでしょうか。  文部科学省は、公立学校の体育館や武道場のつり天井や照明器具など建物本体以外が地震で落下しないよう耐震性強化を2015年までに完成させるとした方針を示し、天井の耐震化には国の財政的支援により、実質的な地方負担は費用の13.3%との報道がありました。  国の方針は報道されましたが、県の方針がまだ示されていないのではと思います。具体的な調査及び対策は定まったのでしょうか。  2点目に、PM2.5(微小粒子状物質)飛来に対する注意喚起対応方針は定まったのでしょうか。  3月定例会では、「環境省が示したのは暫定指針であり、屋外活動の自粛判断について、一律に自粛か学校に委ねるか指針が定まっていない。市は今後、県と協議し進める」との答弁だったと思います。以後2カ月経過しましたが、注意喚起はどのように実施するのか決定したのでしょうか。  3点目に、体罰教員に対する処分報道はありましたが、教員以外の体罰者への対応方針も定まったのでしょうか。  報道によれば、体罰の処分対象教員は県西部は意外と少なかったなと思いますが、懸念されるのは、教職員以外の学童保育や児童クラブ、スポーツ少年団などの指導者や父兄、体育協会傘下の各諸団体の指導者が体罰にかかわった場合です。教員以外の体罰者への対応なども決定されたのでしょうか。  4点目に、小学校通学路の安全対策が必要な残された4カ所の対策進行状況はどのような状況なのでしょうか。  県内の公立小学校の通学路で昨年度末までに安全対策が終わらなかった277カ所のうち、工事の長期化が見込まれる箇所や未着工が7割に当たる203カ所に上ると報道され、氷見市においては、平成25年度中に24カ所が完了し、4カ所が平成26年度以降に完了の予定となっていました。氷見市は富山市や高岡市に比べれば対策が進んでいるように見えますが、残された4カ所の進行状況はどのような状況なのでしょうか。  私の質問は以上であります。端的で市民にわかりやすい答弁をお願いいたします。 ○副議長(古門澄正君) 初めに、市長選挙公約について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 秋田議員の市長選挙公約についての御質問のうち、市長退職金の廃止について市民への趣旨説明を求めるについてお答えをいたします。  昨日、茶山議員の御質問にもお答えをいたしましたが、私が選挙公約に掲げて申し上げてきましたとおり、現下の厳しい財政状況を踏まえ、私自身の政治理念に基づき、今任期における市長の退職金を辞退することといたしました。  政治理念とは一体何か、このことについて3点ほど申し上げたいと思います。  1つには、経営者として、経営というものに身を置きながら感じてきたことが影響していると思います。組織の棚卸しをしたり無駄を廃止したりして、ある程度の費用を捻出してから次なる事業に着手をする、これが私の経営手法でございます。かといって、すぐに売り上げを上げるということができるわけではありません。  私が今回は趣旨として不明確というふうに感じました市長の退職金の分、掛金の分をせめて市役所の負担にならないようにすることにより、その費用をもってある程度経営の自由度を得たい、こういう思いがあったことは事実であります。  昨日も既に来年度の県要望のミーティングをしておりましたが、やはり今までの延長の中で仕事をするな、何か削れるものはないか、こういう1時間近い対話の中である一定の費用を捻出した、こういう自負がございます。  2点目は、私の歩み育ってきた人生、生い立ち、そのものに色濃く影響するのではないかと思っております。  皆さん御存じのとおり、私はお隣の高岡市の出身でございます。私が小さいころ、8期だったと思いますが、30年近く市長を務めていらっしゃった方がおいでました。学生のころ、とある写真週刊誌に、当市の市長が退職金で何億円、多分3億弱だったと思いますけれども、もらわれたということがしっかりと写真で掲載されておりました。そのときに、退職金って随分と高いもんだなというふうに思ったわけです。  経営者として今氷見市で事業所を営みながら、退職金を支払うことがありますけれども、4年間で1,600万円、掛金は1,200〜1,300万円ですが、1,600万円という退職金は、氷見市の事業所で40年働いても払える企業と払えない企業があるはずです。これを4年間で保障するというのはいかにも金額が大きい、こういう生活者の起点に立ってこのことを問い直すものであります。  3点目は、私のやっぱり生きざまだと思います。「退路遮断」「真摯敢闘」という言葉が好きです。退路を遮断して精いっぱい頑張る。  次に、私の後に市長を目指す人がいるとしても、決して退職金目当てで市長を目指さないでほしい。市長というやりがいのある仕事、人生をかけ得るに足る仕事、そのことが十分な報酬ではないか、そういう思いで立ちました。  そのために必要な特例条例案と関連する予算案を今議会に提出したところであります。このことは、今ほど申し上げました私の政治理念に基づき判断したことであり、退路を断ち、与えられた仕事に精いっぱい取り組む思いをあらわすものでございます。いま一度御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。  続きまして、政治倫理条例の制定についての御質問にお答えをいたします。  全国で制定されております政治倫理条例を見ますと、自治体の首長や議員などが人格と倫理の向上に努め、その地位による影響力を不正に行使して自己の利益を図ることがないよう遵守する倫理基準を定めるとともに、市民による調査請求権を保障し、もって公正で開かれた民主的な市勢の発展に寄与することを目的に制定されております。  実は私事で恐縮ですが、私も学生時代以来ずっと公認会計士の受験勉強に携わっておりました。まさにインサイダー取引、こういう事前に情報を知り得る者がぬれ手にアワの金品を手にする。こういうことについては敢然と立ち向かう、公正な市場というものを守るというのが公認会計士、目指していた仕事であります。  今回、私は政治家として、この市政を担う者としてその職務を遂行するに当たっては、あくまでも人格と倫理の向上に努め、不正な疑惑を持たれることはせず、公正な市政運営をしなければならないと考えております。  政治への信頼を取り戻す、これを条例として明文化することで、市民の皆様に御理解をいただき、市民の皆様とともに公正で開かれた民主的な対話のある市政を推進したいとの思いから、政治倫理条例の制定を公約の一つに掲げました。  つきましては、今後、条例についての調査研究を重ね、なるべく早期の制定に向け取り組んでまいりたいと強く決意をいたしております。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、地域防災計画・原子力災害対策編について答弁を求めます。  池田防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 池田士壽男君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) 秋田議員の地域防災計画・原子力災害対策編についての御質問にお答えいたします。  今回の改定案の中で、避難計画は、国、県及び北陸電力の協力のもと、市が作成するものと位置づけており、基本的な方針を示しております。  議員御指摘のとおり、緊急時の具体的な避難場所、ルート及び移送手段を示した避難計画の策定は、今後の大きな課題であると考えております。  また、避難計画は市民の関心も高く、安全で安心に包まれた生活の確保の観点からも、わかりやすい計画をできるだけ早期に策定することが重要でございます。  今後、地形情報や気象条件を踏まえましたSPEEDIによる放射性物質拡散シミュレーション調査や、緊急時に市民が短時間で効率よく避難できる避難シミュレーション調査が県において実施される予定でございます。  また、原子力災害におきましては広域的な避難が必要となることから、県や近隣自治体との連携も重要なものとなってまいります。  いずれにいたしましても、県の協力のもと、できるだけ早期に実効性のある避難計画を策定し、市民への周知を図ってまいりたいと考えております。  次に、津波に対する防災計画の国土交通省の市町村向け指針案への対応でございますが、先日示されました国土交通省の指針、今ほど申し上げました案は、まだ正式には通知を受け取ってはおりませんが、内容的には津波の避難困難地域の指針であると認識しております。  本市では、昨年度、呉羽山断層帯を想定した防災ハザードマップを作成しておりますが、本市の津波浸水域では、津波到達予想時間までに避難可能な地域でございまして、避難困難地域の設定はございません。  しかし、今後、国が行う日本海側の周辺海域や陸域における断層調査の実施によりまして、これまで未確認とされていた断層やその連動性について新たな知見が示された場合には、今ほどの国交省の指針を踏まえまして、防災計画及びハザードマップの改定が必要になってくるものと考えております。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、地方公務員給与削減について及び入札参加資格審査について答弁を求めます。  濱井総務部長。  〔総務部長 濱井博文君 登壇〕 ◎総務部長(濱井博文君) 秋田議員の地方公務員給与削減についての御質問にお答えをいたします。  今回の職員給与の減額については、国に準じて給与水準を引き下げること。そして、給与の減額に合わせて地方交付税が減額されることから、その影響が市民生活に支障が生じないよう対応するとともに、職員の生活への影響が最小限に抑えられるように配慮し、給与減額の内容を定めたものでございます。  具体的に申し上げますと、給料については、職務の級に応じて3段階に分けて減額率を定めました。まず、20歳代が中心の主事級でございます。平均給料が約19万9,800円でございますけれども、減額率3.63%、月額平均7,300円の減額でございます。次に、30歳代から50歳代までの職員がおります主任から課長補佐級で4.63%、ここの平均給料月額は36万800円でございます。したがいまして、月額平均1万6,700円の減額となるものでございます。そして、50歳代、課長・部長級と言われるところでございますけれども、こちらの平均給料は42万2,200円、率にして6.63%、月額平均2万8,000円の減額となります。職員424名ございますけれども、平均で4.7%の減額となるものでございます。  また、管理職手当についてでございますが、国の要請どおり実施することとし、10%の減額を実は平成15年から実施しておりますけれども、それを引き続き継続して実施するということで対応したいと考えております。  給料と管理職手当を合わせまして、減額となる総額は約8,200万円を見込んでおります。  また、国の要請では、期末・勤勉手当についても減額を求めておりました。これまでの本市独自の給与減額、そして職員定数を減らしていることなどを勘案させていただきまして、減額しないこととしたものであります。何とぞ御理解賜りますようお願いいたします。
     次に、入札参加資格審査についての御質問にお答えをいたします。  氷見市では、工事や物品の調達を行うための入札等に参加できる業者の登録を2年ごとに受け付けております。その際、参加を希望する業者が提出した経営状況や業務履歴など、そういったものを審査し登録しているわけでございます。  議員御発言の地方自治法第92条の2の規定は、議員が当該地方公共団体に対し、主として請負をする法人の役員等であることを禁止するもの、つまり議員の身分保持の要件を定めるものでございます。  したがいまして、このことにつきましては、議員みずからがそういうことに注意を払われることが法の趣旨ではないかなというふうに思っております。  また、議員がかかわっていない業者を含め全業者にチェックできる書類をお願いするのはどうかなというふうにも私は考えております。御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、建設基準法と道路幅員の関係について答弁を求めます。  定塚建設農林部長。  〔建設農林部長 定塚信敏君 登壇〕 ◎建設農林部長(定塚信敏君) 秋田議員の建築基準法と道路幅員の関係についての御質問にお答えいたします。  建築基準法では、確認申請においては、市道など4メートル以上の道路に接していることが確認の条件とされております。そのため、仮に4メートル未満の市道の沿線で新たに住宅などの建築のための確認申請を県に提出した場合、議員御指摘のとおり、確認を得ることができないケースもあります。  市といたしましては、交通安全や防災の面からも、道路の幅員は4メートル以上が必要であると考えており、現行の市道認定の基準でもそのように定め運用しております。  既に市道認定された幅員4メートル未満の道路につきましては、このような問題もあることを沿線住民の方に理解していただき、沿線住民の総意により土地を分筆し、寄附がなされた場合は市道拡幅工事の実施も検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 次に、子どもたちの安全・安心対策について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 秋田議員御質問の子どもたちの安全・安心対策についてお答えいたします。  まず、非構造部材の耐震化調査及び対策についてお答えします。  学校施設の非構造部材の耐震化調査につきましては、今年度当初予算において調査のための経費を計上しており、「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック」に基づきまして、今年の7月から8月にかけて学校及び市で点検を行い、その結果、耐震化対策が必要と判断した施設につきましては、図面の作成や概算事業費の算出等を新年度の予算要求時までに終えたいと考えており、26年度より優先順位を検討しながら、具体的な耐震化工事に進めたいと考えております。  当然ながら、学校施設の財政支援制度につきましては、議員からもお話がありましたように、地方負担が13%程度ということはもう確立されております。  次に、微小粒子状物質(PM2.5)飛来に対する注意喚起についてお答えいたします。  微小粒子状物質(PM2.5)に関する注意喚起の実施につきましては、平成25年3月に県で方針が定められ、連絡体制は光化学オキシダント注意報の発令に準ずることとなっております。  注意喚起は、濃度の1日平均値が1立方メートル当たり70マイクログラムを超えると予想される場合、またはそのおそれがある場合に、県の環境保全課より市の環境課に、そして市の環境課から学校教育課に電話、ファクス等により連絡が入るシステムになっております。  この連絡を受けまして、学校教育課から、緊急電話連絡網を利用して小学校と中学校へ速やかに注意喚起の伝達を行うことといたしております。  具体的な対応措置といたしましては、暫定的な指針となる値を超えた場合に、外出をできるだけ減らすこと、屋外での長時間の激しい運動を減らすことなどとなっております。これらの具体的な詳細な内容につきましては、既に各学校に通知済みであります。  次に、体罰教員に対する処分報道がありましたが、教員以外の体罰者への方針も定まったのかについてお答えいたします。  中学校における部活動は学校教育の一環であり、運動部活動の外部指導者においても体罰は絶対に許されない行為であります。生徒の人格を尊重し、顧問とともに健全な心身を育てる指導に努めるよう、学校長からの指導を徹底しているところであります。  スポーツエキスパート等を対象として、一層の資質向上を目指し、適切な指導について、県教育委員会とも連携し研修を行うことにいたしております。  また、スポーツ少年団では、2月上旬に25団体の登録団に対し、いかなる理由があろうとも身体的・精神的暴力行為等がなされてはいけない旨の通知を行い、体罰問題を最重要議題として取り上げ、ここでも体罰のない指導に努めております。このエキスパート等の皆さんに対しては、体罰の禁止のルール化がなされておりませんので、県内の教育長会議においても文部科学省へその仕組みをつくるように要請しているところであります。いずれ文部科学省からは何らかの回答があると思っております。  今後は文部科学省が作成するマニュアル等を活用し、あらゆる機会を通して、指導者はもちろんのこと、保護者等全ての関係者に対し、スポーツ現場での暴力行為等の根絶に向けて周知徹底を図ってまいります。  次に、通学路安全対策の進行状況についてお答えいたします。  4月29日の新聞に掲載されました通学路安全対策の進行状況における氷見市内の26年度以降完了予定箇所、4カ所の内訳は次のとおりであります。  その1つには、十二町小学校区の一般県道氷見志雄線の粟原地内の歩道新設、次に明和小学校区の主要地方道氷見高岡線の新保・谷屋区間の歩道新設、そして速川小学校区の主要地方道氷見高岡線の田江地内の歩道新設、最後に海峰小学校区の国道160号の中泊バス停付近の歩道拡幅であります。この4カ所であります。  県管理道路の2路線の3カ所につきましては、いずれも継続工事として、今年度に引き続き26年度も用地買収あるいは改良工事が進められることとなっております。  国道160号の中泊バス停付近の歩道拡幅につきましては、国土交通省より26年度の着手予定を今年度に前倒しして進めることとお聞きいたしております。  いずれの箇所におきましても、事業完了が子どもたちの安全対策の完了となりますので、国、県に対し一日も早く完成するよう今後とも要請してまいります。  以上です。 ○副議長(古門澄正君) 5番 秋田健一君。 ◆5番(秋田健一君) まず最初に池田防災・危機管理監に、先ほど酒井議員が質問されました件で、答弁の中で話をされておりましたが、防災訓練の結果、避難所への移動時間に対する問題はなかったというような答弁でございましたが、私も実際にその防災訓練に参加しておりまして、じゃ、その参加者の中に本当に幼児とか高齢者の方で足の弱い方とかがいらっしゃったかというと、そういう感じはなかったわけであります。  その当日の訓練につきましては、JR線につきましては通常の踏切を利用しないといけないということになっておりましたので、実際に災害が発生したときには、JRは踏切がないところでも渡ってもらっていいという判断をしております。ですから、実際の避難にはそういうことも考慮した避難計画とすべきではないでしょうか。 ○副議長(古門澄正君) 池田防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(池田士壽男君) おっしゃるとおり、合理的で安全が確保される、そういったような避難計画はどうしてもやっぱり必要だと思っております。また御意見をいただきたいと思います。 ○副議長(古門澄正君) 5番 秋田健一君。 ◆5番(秋田健一君) 次に、濱井総務部長に質問させていただきますが、先ほどの資格審査基準に関しまして、例えば国土交通省の場合は、「提出書類の添付書類として株主出資者調書も求められる」というふうになっております。そしてまた、市の「法人登記の必要書類の書類名、印鑑証明の内容に代表取締役・取締役に就任する人の印鑑証明を提出します。取締役会を設置する会社の場合は、代表取締役の印鑑証明書1通だけで構いません」と表記されています。  しかし、御承知のとおり、株式会社には代表取締役が必ずしも1名とは限らないのですね。この文章からすれば、仮に代表取締役が2名いたとしても、その1名の印鑑証明書だけを提出すればよいのではないかと判断されるケースもあるのではないでしょうか。 ○副議長(古門澄正君) 濱井総務部長。 ◎総務部長(濱井博文君) そのようなことも考えられるというふうに思います。 ○副議長(古門澄正君) 5番 秋田健一君。 ◆5番(秋田健一君) 次に、定塚建設農林部長に再質問させていただきますが、市の市道認定基準第2の認定の基準(2)に、有効幅員は原則として4メーター以上であること。(5)に、道路としての権限(所有権)が取得可能であること。ただし、原則として寄附採納によるものとする。また3に、市長が特別の事情があると認めた場合はこの限りではないと表記されています。  将来的な事情や財政上のことを考慮し、また皆さんにルールを守ってもらいたいということを考えれば、(2)と(5)の「原則として」という5文字は削除したほうがよいのではないでしょうか。(2)と(5)の5文字を削除しても、3の文章のみで十分対応可能だと思いますが。 ○副議長(古門澄正君) 定塚建設農林部長。 ◎建設農林部長(定塚信敏君) まず、2の有効幅員の原則4メートルについてでありますが、一応、皆さんから誤解を招くようなことがあるということであれば、表現を改める方向で、これをなくすような方向でまた検討してまいりたいというふうに思っております。  また、5番目の「原則として寄附採納によるものとする」の文面につきましてでございますけれども、これにつきましては、地元から既存の道路の市道認定申請の場合は道路用地の民有地を寄附していただくことを前提としております。  しかし、市が道路の新設や道路改良を行う場合、国の補助を得るためには市道認定が前提であり、この場合、道路用地を買収することも国庫補助対象となっておりますので、そういうようなことから、ここには「原則として寄附採納」ということを書かせてもらっておりますので、ここの場合はこの表現のまましたいというふうに思っております。  また、これにつきましても、建設消防委員会等で皆さんの御意見を賜れば、また皆さんの御意見のほうを尊重してまいりたいというふうに思っています。  以上でございます。 ○副議長(古門澄正君) 5番 秋田健一君。 ◆5番(秋田健一君) 次に、前辻教育長に再質問させていただきますが、先ほどは公立学校が対象としての非構造物の耐震化の説明を受けましたけれども、御存じのように、海洋センターとか、いきいき元気館とか、社会体育施設といいますかそういった施設の非構造物も耐震化対策が進めておられないのかなという感じを受けます。  私もつい最近、4月から実際また使われ始めました旧朝日丘小学校のほうも確認しておりますけれども、やっぱりなかなか進んでいないのかなというふうに感じております。  国の財政的支援は、公立学校の体育館や武道場などの非構造物に対するもののみが対象ということで、そういった社会体育施設が外れています。社会体育施設も幼児から高齢者までが利用しているという事実でありますから、こういった社会体育施設への財政的支援も国に要望すべきではないでしょうか。 ○副議長(古門澄正君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) 今ほど御提案があったとおりだと私も思っていまして、現在の制度では学校施設、要するに文部科学省も児童生徒のいるところを最優先だという趣旨のもとで学校を優先したんだろうと思います。しかしながら、私たちが管理している社会体育施設、当然ながら、この施設は市民の方に開放していますし、時には避難場所にもなっておりますから、当然そういう問題意識は持っておるわけでして、現状では財政支援制度はございません。  したがいまして、教育委員会といたしましては、市で近く、来年度に向けての国、県要望を取りまとめておるわけですが、その中にぜひとも入れまして、社会体育施設も財政支援制度をつくっていただきたい、そういうことで要望していきたいと思います。  私は来年度まで正直言いまして待てないんで、今年中にその仕組みをつくっていただきたい、これも言っていきたいと、そういう考えでおります。 ○副議長(古門澄正君) 以上で市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(古門澄正君) これより、上程全案件に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の常任委員会付託 ○副議長(古門澄正君) 次に、ただいま議題となっております議案第39号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第59号まで、また議案第38号については一部を除き、平成25年度氷見市一般会計補正予算(第1号)ほか20件並びに報告第3号 地方自治法第179条による専決処分については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。  次に、議案第38号 氷見市一般会計補正予算(第1号)の一部については、お手元に配付してあります市庁舎整備検討特別委員会付託案件表のとおり、市庁舎整備検討特別委員会へ審査を付託することとします。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(古門澄正君) 御異議なしと認めます。よって、議案第38号 平成25年度氷見市一般会計補正予算(第1号)の一部については、お手元に配付してあります市庁舎整備検討特別委員会付託案件表のとおり、市庁舎整備検討特別委員会へ審査を付託することとします。  なお、念のため申し上げます。報告第4号から第13号までは市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので御了承願います。         ───────────────────────── ○副議長(古門澄正君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る20日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(古門澄正君) 御異議なしと認めます。よって、20日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明15日及び16日は休日のため、17日から19日までは各常任委員会及び各特別委員会開催のため、また20日は議事の都合によりいずれも本会議を休み、21日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。各常任委員会及び各特別委員会の日程につきましては、6月17日午前10時から建設消防委員会を、同じく17日午後1時から市庁舎整備検討特別委員会を、6月18日午前10時から厚生文教委員会を、同じく18日午後1時から行政改革特別委員会を、6月19日午前10時から企画総務委員会を各委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 2時41分 散会...